スノーピークのシェラカップをレビューします。
シエラカップとは、アメリカのシエラクラブという自然保護団体が、会員の為に配布したカップで、その使い勝手の良さやデザインから大人気となり、今では色々なメーカーがシエラカップを作っています。
シエラカップはシェラカップと書かれているのを良く見ますが、シエラクラブの綴りはSierra Clubですので、正しい名称はシエラカップです。しかし、ここでレビューするスノーピークは、シエラカップではなくてシェラカップとして売り出していますので、題はシェラカップとしています。ですが、正しくはシエラカップですので、これで進めます。
シエラカップは、名前の通りカップとしても使えますし、お椀の様に食器としても使えます。そして何より特徴的なのは、直火に掛けて使う事が出来る事です。
その汎用性の高さから、たった1個持ってさえいれば、カップに食器にとキャンプで大活躍してくれる、そんなアイテムです。
購入経緯です。
キャンプを始めるに当たって、食器をどうするか考えていました。私の志向しているキャンプは、ザックに装備をつめてそれだけでキャンプするというものですので、皿だ茶碗だコップだと持ち運ぶ事は考えていません。
しかし、それらが無ければ、直接コッヘルから食べざるを得ません。登山であればそれでも良いかも知れませんが、目的はキャンプですので、そこまでストイックになりたくはなかったのです。
そこで色々調べる訳ですが、キャンプ関連のブログを読んでいて良く登場するのが、このシエラカップでした。
どうもこのシエラカップというのは、コーヒーやお茶を入れてカップとして使ったり、料理の取り皿の代わりに使ったりと、1つで複数の役割を担っているようなのです。シエラカップには目盛りも刻まれていて、キャンプで目盛りで量を計って料理をするのはナンセンスな気もしなくはないですが、これも便利そうでした。
形はカップ然としておらず、小さな鍋の縁を広げたような独特の形をしており、登山者のザックにぶら下がっている例の銀色のアレでした。
シエラカップについて調べてみると、やはり用途が多彩で、直火にも掛けられる事が解りました。シエラカップで飲み物を飲んでいて、冷めてしまったらシエラカップを焚き火の上に乗せて温め直す、そんな事も想像しました。
カップとして使え、食器として使え、計量器として使え、場合によってはクッカーとしても使える。そんなシエラカップを手に入れない手はありませんでした。
そこで一つ問題になるのは、どのメーカーのシエラカップを選ぶかでした。
シエラカップは本当に色々なメーカーから出ています。本家シエラクラブ、エバニュー、EPI、スノーピーク、ユニフレーム・・・もう挙げたらきりが無いほどです。
私がスノーピークを選んだ理由は、形が気に入ったから、それだけでした。
スノーピークのシエラカップは、ステンレス製が1000円、チタン製が1800円程度です。
登山でもあるまいし、キャンプごときで数グラムの違いからチタン製を購入するのは、余り意味がありませんし、チタンの熱伝導を考えると、ステンレスで十分だと考え、ステンレス製の方を購入しました。
使用感です。
シエラカップは想像通り、非常に素晴らしいアイテムでした。カップとしての使用頻度、食器としての使用頻度、それぞれ同じ位に大活躍してくれます。
木製の食器を使って格好良くキャンプしたいという欲求がないのであれば、このシエラカップを持つだけで十分です。そして、
1つのアイテムが複数の役割を担ってくれますので、たった1個持てば、これで事足ります。
私はシエラカップを2個持っていますが、2個同時に使った事はありません。まず食事の時に食器としてこれを使用し、その後トイレットペーパーなどでこれを拭いてウィスキーのお湯割りなどを飲む為にカップとして使用しています。最初に購入するならば、複数個でなくて、1個で十分です。
シエラカップと言う名前ですから、カップとして使う訳ですが、当然ながら問題なく機能してくれます。
カップの機能として他より優れている所は特にありません。欠点を1つ挙げるとすると、シエラカップは金属ですので、熱々の飲み物を入れると飲み口が少し熱くなります。ただ飲めない程の熱さではありません。飲み物程度で持ち手の弦が熱くなる事はありませんので、これは大丈夫です。
食器としての汎用性の高さは素晴らしいです。
汁物を食べる為のお椀として、焼肉や鍋物のつけダレ入れとして、ごはんものの茶碗として、ジャストサイズなのです。このシエラカップに盛って食べた料理は数知れずです。
形が底から口に向けて広がっているのも、食器としての使いやすさに貢献しているように思います。
私はやった事はありませんが、ミニコッヘルとしても機能してくれるようです。米と水を入れて炊飯したり、直接湯を沸かしてコーヒーを飲んだり。もし直火で使うならば、チタン製ではなくてステンレス製がいいのではないかと思います。
これはもう機能とは関係ありませんが、ザックにシエラカップをぶらさげていると、登山家っぽい気分にもなれます。
一時期、シエラカップをザックに外付けするのが流行ったようです。本当は、こうしたものをザックに外付けするのは良くない事ですが、購入した当時はザックにぶらさげて格好つけていました。しかしこれをやると、自分は初心者だと言っている様なものなのだそうです。今では、山登りをする時は格好悪いのでやりませんが、キャンプのときは便利なので未だにやったりしています。
シエラカップはとてもとても便利なアイテムです。
メーカーは色々あるのでスノーピークにする必要もありませんが、スノーピークは形がカッコイイです。個人的にはチタンである必要は無いと思いますが、ステンレス製かチタン製にするかは好みです。
ただ1個持っている事で荷物を減らせますし、道具としての機能も十分ですので、1個持ち歩くといいと思います。
シエラカップ、オススメです!