アライテントのビバークタープMと同じくアライテントのコンパクトポールをレビューします。
私はアライテントに大きな信頼を置いています。
アイテムの作りにこだわりがあって、究極にコンパクトで軽くて。
そして、アライテントのタープを紹介しているページにには、このような但し書きがあります。
アライテントのタープはオートキャンパーのためのタープではありません。
へ、へぇー・・・。
購買意欲を減退させる一文、購入者を寄せ付けない態度、オートキャンパーを舐め切った姿勢、これがいいんです。
さあ、始めましょう。
まず、購入に至った経緯からです。
私は、ソロキャンプをするに当たり、タープは不要だろうと考えていました。
荷物になるし、設営が手間だし、撤収も面倒だからです。
そして、タープは一人で張るのは結構面倒です。
しかし、前室がほぼないエアライズでは、雨や雪が降ると荷物がぬれてしまう為、
この時から、タープの必要性を感じ始めました。
雨や雪がが降ったら、テントに逃げ込むしかなくなるのは、キャンプの楽しみが半減してしまいます。
私は雨が降っていても、焚き火はしたいのです。
私の目標の一つとして、ザック一つを山に担いで沢伝いに登っていって、孤独に野宿(ソロキャンプ)というのがあります。
その時、タープを持って行くかどうかは別としても、当然、装備はコンパクトにしたい訳です。
コンパクトなものを探せば行き着くのがアライテントなのですが、アライテントのタープには、トレックタープというのと、ビバークタープのMとLがありました。他にもタープがありましたが、どちらかというと、ツェルトの性格が強いようでしたので、選択肢としては、これらになりました。
まずはネットで紹介している記事を探してみましたが、あまり出てきませんでした。
それはそうです。「
アライテントのタープはオートキャンパーのためのタープではありません。」なんて言っているからです。
そもそも登山者でタープを張る人は殆どいないでしょう。沢登の方は使う方が沢山いるようですが、それでも参考になるレビューは見つけられませんでした。
トレックタープは超軽量で、五角形で形も可愛らしく、素晴らしいのですが、ネットで使用感などを調べると、一人用だとしてもどうやら小さすぎるように感じました。
そうなるとビバークタープに絞られる訳ですが、MとLであれば、ソロキャンプメインの私はMを選ぶ事になります。
ビバークタープMを購入する事にしました。
次はポールですが、選択はアライテントのコンパクトポール一択でした。
超超超超コンパクトだからです。このコンパクトさは、他のメーカーの追随を圧倒的に許さないサイズです。ポールには150cmと200cmの2種類あります。
このアイテムには、四つ角にはロープが付いていますが、ポールを固定する為の中央のロープや、ペグは付属していないので、別途購入する必要があります。
ロープは7mを2本、ペグは8本あればいいと思います。
また、アライテントのアイテムは購入後にシームコートという、プラモデルを作る時の接着剤を思わせるもので、水分が浸入しないように縫い目を埋める儀式が必要です。
私はエアライズ購入時のものが余っていたので、それで行いました。
さて、早速購入したタープとポールですが、あまり使用に向いていない雪中で使ってみました。
今回使用したポールは、150cmのものです。
比較する物を置いていないので、大きさが解り難いですが、超コンパクトです。
タープは手のひらサイズ強です。
これが290cm×250cmになるのですから、本当に凄いです。
まずはコンパクトポールを組み立てます。
両方のゴムキャップを外すと、マトリョーシカ方式で太いポールに細いポールが収納されています。
慣れるまでは少し手間取りますが、組み立てると立派にタープ用のポールになりました。
収納サイズも小さく軽いので、丈夫さが気になる所ですが、接合部分も一切グラつかず、頑丈です。
残っているゴムキャップは後に使います。
タープを設営してみました。
一人で行うタープの張り方が解らない時はネットで調べてみると、かなり出てくるので、参考にしてみて下さい。
タープの素材は、結構薄いです。生地は、アライテントのエアライズのフライと同じではないでしょうか?
緑色がエアライズのオレンジ色と良く合います。
小洒落た感じは一切ありませんが、実用性重視なのですから、これでいいのです。
ポールは、中央のリングに通します。
余ったゴムキャップは、コンパクトポールとタープとロープを固定するのに使います。
結構ギチッとはまってくれるので、タープがバタつく感じもありません。
やわな感じに見えて、縫製はしっかりしているので、安心です。
今回、ポールは2本使わず、1本で張ったので、ポールの逆側には小さなカラビナをつけて、ロープを引っ掛けて固定しました。
こういう使い方はいいのかは知りません。
2泊使用してみましたが、ソロキャンプ用としてのサイズにはぴったりでした。
2泊の間に、雨も雪も降りましたが、いずれもタープは頑健に機能してくれました。
もっと張り方を工夫すれば、荷物も沢山置けるでしょうし(荷物が増えない方がいい訳ですが)、気をつければタープの下で焚き火も出来ると思います。
このサイズであれば、ザックにも悠々入れられますので、腰を据えたキャンプだけでなく、徒歩で移動しながらのキャンプでも荷物にならず、使用シーンが広がる筈です。
タープの本当の真価が問われるのは、土砂降りの雨とか、豪雪だったりするのかもしれませんが、コイツだったら、なんとかなってくれると期待させます。
装備をコンパクトに、かつ軽量にしたいソロキャンパーのみなさん、ビバークタープMとコンパクトポール、これは
オススメできます!
アライテント ビバークタープ
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