雪中キャンプ 南蔵王温泉湯々里ミートランドキャンプ場 20140308

 

2014年03月09日 13:33

キャンプに行って来ました。
ここの所、ソロでなくて恐縮です。

2014年3月8日 南蔵王温泉湯々里ミートランド キャンプ場


今回は、先週仕事の都合で一緒に行けなかった仲間とキャンプに行く事になった。
お互い仙台市在住なので、近場で雪中キャンプを楽しめる、私のホームグラウンドであるミートランドキャンプ場に行った。
週末は、冬の天気模様になるという事だったが、先週の一関の山奥であの暖かさだったし、白石市だから大した事はないだろうと思っていた。

  この時の私の主な装備(赤文字が前回から装備強化したもの)


種別

内容



服装
厚手のニット帽、モンベルクリマエアジャケット、ブレスサーモウールヘビーウェイトアンダーウェア上下、パタゴニアの防寒着、裏地がフリースのパンツ、ナンガのダウンパンツ、モンベルアルパイングローブ、インナー用手袋、メリノウールの厚手の靴下、ソレルの防寒ブーツ


テント
アライテント エアライズ1、アライテント ビバークタープM


マット
サーマレスト リッジレスト ソーライト レギュラー


シュラフ
モンベル スパイラルダウンハガー #0、イスカ ゴアテックスシュラフカバーウルトラライト ワイド、やかん水筒(湯たんぽ)


クッカー類
コッヘル、ストーブ、ガス、スポーク、プリムス2245ランタン、コールマン ルミエールランタン


焚き火
スノーピーク 焚き火台S、耐火グローブ、薪、炭、岩塩プレート、黒じょか


遊び
天体望遠鏡 ビクセン ミニポルタA70Lf、ラジオ


2245ランタンに腹が立ったので、コールマンのルミエールランタンを購入した。
ルミエールランタンは、マントル不要のランタンで、どちらかというとランプに近い。250のOD缶で使用時間が最長38時間とかなり長いが、単なる火なので、明るさはない。
これまで、10年前に購入した、生地がポーラテックのクロロフィルのフリースを使用していたが、激しくダサいので、モンベルのクリマエアジャケットを購入した。いざ手に取ってみると、これもあまり格好良くはない事に気がついた。まぁ、寒くなければいいだろう。


いつもの様に、キャンプをしたい旨の電話を入れると、今日雪が降っていて除雪されていないですが大丈夫ですか、と聞かれる。
除雪も何も、雪の上でキャンプをしたいのだ。除雪されたら困る。
何回かそちらでキャンプしているので大丈夫だと思います、と伝えた。

仲間と途中で合流し、現地へ向かう。
道すがら、雪がチラチラと降っている。気温もプラスだし、積もるような雪ではない。
しかし、山の方面に向かっていくにつれ、景色が徐々に変わっていく。
道路の上にうっすらと白くなったかと思えば、いつしか雪が積もっているようになり、そして遂には除雪しないと進めないのではないか、という状況になっていった。
何度かスリップしながらヒヤヒヤしつつ進んでいると、曲がり角から除雪車が入ってきた。
除雪車の後ろについてノロノロと走っていると、スリップしまくる。このノロノロはヤバイ。
目的地に折れる道に差し掛かったが、除雪車が直進していってしまった。
目の前には、除雪されていない新雪20cmの道。
ミートランドのおかあさんの「除雪されていないですが大丈夫ですか」というのは、これの事だったのだ。

20cmでは車で進むのは危険だ。間違いなくスタックする。
うむむ、と唸るしかない。
しかし、退くに退けない。食料や酒まで調達してここまで来たのだ。
約500mも歩けば目的地だ。
私一人で歩いて様子を見に行き、この道が除雪されるのかどうか、話を聞きに行く事にした。

さらさらふわふわの新雪の上を、ぐむぐむと踏み進める。雪の中を進むというのは体力を使う。
目的地にストイックに雪道を進む様は、雪山登山の過酷さを思わせる、等と勝手に思う。
ようようでキャンプ場にたどり着くと、いつものおかあさんが出てきた。
話を聞くと、午後に除雪車が入ることになっているのよ、との話だった。
雪は昨日から今日にかけて降ったという。
おかあさんと話をしていると、ブロロロロと音が聞こえてきたかと思うと、目の前の道を除雪車が除雪していった。
なんとも運がいいようだ。
除雪されたての道を歩いて戻り、なんとか車でキャンプ場の駐車場へたどり着いた。


やはり、雪中キャンプは、このふわふわの新雪でなければならない。
気温もぐっと下がっている為、さらさらだ。
作業後の楽しみの為、ビールを冷やす。この画、キリンから広告料を貰いたいくらいだ。


テントを張ろう。
いつもの手順で、雪を踏み固めて、幕営スペースを作り、テントを張る。
雪が融けかかっている時のペグは、ヌルっと抜けたが、今回は雪がさらさらし過ぎてて、ペグが効かない。スルっと抜けてしまう。
とりあえず、ペグの上から雪を固めて何とか対応する。


にわかに雪が強くなり、突風のような風も吹いてきた。


風が凄い。
15~20mはあろうかという、突風がテントを襲う。
蔵王おろしだ。
エアライズは、13本もペグを打ってあるので、吹き飛ぶことはなかったが、仲間のテントは2回吹き飛ばされた。
苦肉の策で、近くにあったブロックでペグを固定する事にした。

仲間のテント、MSRのHubba Hubba(ハバハバ)。かなり人気の山岳テントだ。
ブロックが悲しいが、それでも格好良い。
雪の上には違いないが、仲間は屋根の下にテントを張った。


私のエアライズも、念の為ブロックで固定しておく。
これで安心だ。


風は強いものの、ひとまず腰をおろして落ち着いた。
屋根の下なのに、雪が結構積もっている。つまり、ここは普段から風が強い場所なのだ。

今日は本当に寒い。
焚き火で手をあぶり、暖を取る。冬のキャンプは、火のありがたさを強く感じる。


買いたてのルミエールランタンに火を入れる。可愛いじゃないか。
横の20W君、キミはルミエールちゃんのオマケなのだよ。フン。


さぁ、宴だ。


この突風、何とかならないものだろうか。
ブロックで固定したテントがぶっ飛ぶかと思うような突風が何度も吹く。
うおっ、凄い風だ・・・って、げぇーっ!!私のイスが焚き火台に抱きついている!!
私のイスは、焚き火台と抱擁し、熱く熱く融けた。
何で私はいつも、こうトラブルばかりなのか。
その後、私がイスから立つと突風が吹き、私のイスは何度も焚き火台に覆い被さり、何度も炎上した。仲間のイスは、何故かそんな事はなかった。
仲間は、イスのこの現象を「焼身自殺」と命名した。
このイスは、焚き火台に載っていた、調理中の鍋にも襲い掛かり、鍋がひっくり返り、中身の3分の2が消失した。
今回は、このイスにやられた。オマエは何が気に食わなかったのか。

寒い寒い。
何と19時の時点でマイナス8度だった。強風も吹く為、体感気温はそれ以下だ。
もう春だとか言った馬鹿はどいつだ。
これは真冬だ。
寒いものの、防寒対策は完璧なので、何とかやり過ごした。

翌朝、4時半、寒さで目を覚ました。
外は何度なのか解らないが、湯たんぽまで使っている、このスパイラルダウンハガー#0の中で寒くて目を覚ますのだから、よっぽどの寒さなのだ。
寝返りを繰り返しながら、寝ようと頑張ったが、寝られないので、起きる事にした。
外に出ると、空気がピリリとしている。


あれだけ悩まされた風も止んでいる。
気温を見ると、マイナス9度。もしかすると、最低気温はマイナス10度はいっていたかも知れない。
昨日の炭火が残っていたので、火をおこし、暖を取っていると、仲間も起きてきた。私と同じく、寒さで目が覚めたという。

お茶やコーヒーを飲みながら、日の出を眺めた。



3月8日~3月9日学んだ事:
   ・突風に注意しろ
   ・イスに気をつけろ


あなたにおススメの記事
関連記事