登山とダイエット

 

2015年07月13日 17:43

登山(山歩き)はダイエットになりうるか?私の経験から、これについて考えてみたい。


私の結論
結論から先に言ってしまうと、登山はダイエットになりうると私は考えている。山を歩いていて擦れ違う人で太っている人は殆ど見かけない。それだけでも半分結論が出ている。
実に動機が不純なのだが、私が登山を始めたきっかけは、腹についた肉が気になったからだ。私は痩せ型で、食べても飲んでも太る事が全く無い体質だと思っていた。しかし30歳を過ぎた頃に脇腹に肉がついてきた様で、この呪いの肉にかなりの危機感を感じていた。これを何とかしようと、登山を始めてみたのだ。
運動不足の肉体も祟って、始めたては非常に苦しい山だったが、山の楽しさと美しさに親しむ内に、体力も付いてきたのと反比例する形で、腹の肉は無くなってしまった。腹の肉とオサラバするのには、登山を始めてから2ヶ月もかからなかったように思う。
腹の肉の状態も、ビール腹に発達する前だったので直ぐ平らに戻ったのかも知れないが、特に運動らしい運動をしていなかったのだから、登山の効果で腹が引っ込んだのは間違いない。登山で腹は引っ込むのだ。

有酸素運動
ダイエットは食事・運動・生活改善だそうだ。はっきり言って、どれも面倒臭い。特に運動が面倒臭い。
運動するにしても、ただ闇雲に動くだけでは無意味で、脂肪が燃焼されるように動かねばならないそうだ。その、脂肪が燃焼される状態の運動を有酸素運動と言うそうだ。
ジョギングなどの緩やかな運動を長時間続けるのが有酸素運動で、動き始めてから20分程度経つと体が有酸素運動モードに入り、この状態を継続する事によって脂肪が持続的に燃焼されるそうだ。しかし、よく考えると20分間もジョギングするのは運動不足の人間としては苦痛だ。しかもそれを長時間続けなければ目に見える効果は得られない。
緩やかな運動を長時間続ける、つまり登山も有酸素運動だ。肉体に程よい負荷をかけながら、長時間歩き続ける。紛うことなき有酸素運動である。
運動不足の呪われた肉体で有酸素運動を行なうには、ストイックすぎるジョギングよりも、自分のペースで歩いて良いのだから、登山の方がハードルがグッと低い筈だ。そして何より、登山の性質上、長時間動き続けるには山がもってこいなのだ。

消費カロリー
ジョギングと登山を比較して、登山の消費カロリーが劣っていると思わないだろうか。どれだけの時間ジョギングするかにもよるので比較が難しいが、総合的に見ると登山の方が消費カロリーは多い。
ジョギングの消費カロリー計算式は、「体重×距離=消費カロリー」なので、60kgの人がフルマラソンを走っても、約2500kcalちょっとという計算になる。
一方、私が先日行った山の消費カロリーは、二日間で何と約8000kcalだ。マジで。計算式は「ザック込みの体重×0.155×60分×登山時間×補正係数=消費カロリー」で、ザックの重量込みで75kgの体重の人間が、14時間行動すると、その8000kcalになるのだ。これはもの凄い数字だ。
フルマラソンを走れる人なんて、そうそう居るものではない。私の山行での数字を出すのが簡単だとも言えないが、フルマラソンと登山とを考えると、どう考えても登山の方が楽そうに感じないだろうか。それに加えて消費カロリーが大きいのだから、やらない手はない筈だ。


登山が楽だとは言わないが、少なくとも美しい自然を楽しみながら自分のペースで歩く行為は苦痛ではない。むしろ喜びが大きい。
もし、ダイエット目的に登山を始めて、山の楽しさを知っていく内に、いつの間にか気になる肉は無くなっていると思う。
是非試してみて欲しい。


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