solocamp

もう冬も終わりですが、来年に向けて、冬のキャンプの服装について整理したいと思います。
私の経験からの考えですので、一般論とは異なっている部分も多くあると思います。
また、私の冬キャンプは、テントの中を暖かくして過ごすというものではなくて、外でイスに座り、焚き火をして過ごすというものですので、一般的な冬キャンプの過ごし方とも大きく違いますので、もし参考にされる場合はご注意下さい。


キャンプと登山の服装の違い
登山の服装の基本的な考え方はレイヤリングと言うそうです。
レイヤリングとは比較的薄いものを重ね着し、気温や発汗状況に応じて脱ぎ着するという考え方だそうです。
私も、冬キャンプをするに当たり、登山の考え方を真似しましたが、寒く感じました。
登山は、動いている想定で服装を組み立てますが、キャンプというのは、動かずにじっとしている事の方が多いのです。
動かないという事は、当然ながら体が運動による熱を作らないので、温まりません。
発熱するアンダーウェアのようなものもありますが、発汗に反応するものなので、動かない冬キャンプでは、暖かい実感があまりありません。
着る服装は登山用が非常に性能が高いので、それを使用するのがベストですが、冬キャンプは、登山以上に着込まないと寒く感るのではないかと思います。

防寒について
今更言う事ではないと思いますが、防寒とは、自分の体温を逃がさない様にする事だと思います。
勿論、焚き火や懐炉などを用いて冷えた体を温めるというのも、寒さに対抗する大きな方法です。
しかし、冬キャンプでは、相当着込む事になります。
その為、防寒着は、体温が外に逃げないようになっているのと同様に、外の熱(冷気)も内部には伝わりません。
懐炉はともかく、焚き火で暖を取ろうとしても、熱が防寒着の内部に伝わらないのです。
焚き火などの外からの熱に頼って冬キャンプの夜を乗り越えようとすると、失敗します。

ダウンについて
最強の防寒着はダウンだと思います。
羽毛の間の空気が、外の冷気を遮断し、自分の熱を外に逃がしません。
しかし、冬キャンプの場合、焚き火が火を飛び散らすこともありますので、アウターでダウンを着ると、後悔するシーンをありありと想像出来ます。
ダウンをインナーとして使用するのであれば、高ロフトのものでなくても十分機能しますし、穴があく心配もなくなるので、インナー用を準備した方がいいと思います。
また、インナー用であれば、コンパクトに収納出来るものが殆どなのというのも、コンパクト志向の場合、嬉しいです。
見落としがちですが、ダウンはジャケットだけでなく、パンツも準備しておいた方がいいでしょう。

冷えについて
氷点下の環境でキャンプするのですから、体は冷えます。
冷えで、どうにも我慢出来ないのは、指先、足先の冷えです。
この冷えをどうにかしないと、快適にキャンプする事は出来ません。
指先、足先だけは、我慢しがたいものがあります。
冬キャンプに手袋を持って行かないという方はいないと思いますが、焚き火があれば、指先は何とかならなくもありません。
ただ、足先だけはきちんと準備しなければ、冷えは対策出来ません。
足先の冷えで苦しみたくない場合は、ウールの厚手の靴下や、防寒ブーツ(SORELなど)を必ず準備しましょう。

私の服装
私は、以下の服装で、冬キャンプに挑んでいます。
マイナス10℃程度であれば、これで十分です。
左側から右側に向かって、重ね着しています。
　頭：バラクラバ→ニット帽
　上半身：ブレスサーモウールヘビーウェイト→インナーダウン(安物)
　　　　　　→モンベルクリマエアジャケット→パタゴニアマウンテンパーカ
　手：ウールインナー手袋→モンベルアルパイングローブ
　　　(焚き火にあたるので、手袋は外している事が殆どです)
　下半身：ブレスサーモウールヘビーウェイト→ナンガダウンパンツ
　　　　　　→裏地がフリースのパンツ
　足：普通の靴下→メリノウールの靴下→ソレルベアー


真冬にキャンプになんか行って寒くないの、と良く言われます。きちんと対策さえすれば、寒くないです。
むしろ、自宅に帰って普段着に戻った後の方が、よっぽど寒いと感じます。
特にソロキャンプは、冬がベストシーズンだと思いますので、来年に向けて準備してはいかがでしょうか。