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2015年12月22日

レビュー:ゆるキャン△

レビューというよりは、感想です。しかも、ソロキャンプシーン評なので、役に立ちません。

女の子がソロキャンプをする漫画があるという風の噂を聞き、「ゆるキャン△」をamazonで購入してみました。
絵柄だけ見ると、むさくるしいソロキャンパーが手にとってはいけないような、可愛い女の子が出ている漫画です。

最近は、ナチュログでもソロキャンプのカテゴリが新たに作られたり、ソロキャンプという遊びが日陰から日の当たる場所に顔を三分の一くらい出した感がありますが、まさかソロキャンプが描かれる漫画があるとは思ってもみませんでした。
ソロキャンプなんてものは、むさくるしいオッサンが、ストレス社会から解放されるべく、陰気なオーラを加齢臭のごとく発しつつ、ファミリーキャンパーの目を逃れるようにキャンプ場の隅っこでテントを張り、AMラジオを聴いてニヤニヤしながら安酒を傾け、足の指先に尿酸を結晶化させていく、というのが一般的なイメージかと思われます。
俺はそんなんじゃないという人も居るでしょうが、はたから見たら、アナタもそんなものです。そもそもおっさんじゃないし、男でもない?いいえ、ソロキャンプが好きなアナタの心はおっさんです。
このように、ソロキャンプを愛する私でさえ、ソロキャンプにそんなややネガティヴな印象を持っています。
そんなソロキャンプを可愛い女の子がやるという、ぶっ飛んだプロットに疑いを持ちつつもワクワクして購入しました。

ただ、この漫画は、ソロキャンプを主題とした漫画ではありませんでした。ソロキャンパーの主人公女の子がマイペースにソロキャンプ楽しみつつ、それに影響を受けたもう一人の主人公と学校のお仲間がキャンプに挑戦していく、という内容でした。
ここでは漫画の中のソロキャンプシーンに絞って、感想を書きます。


主人公の一人のリンという女の子が、根っからのソロキャンパーです。根っからのと冠が付く理由は、シーズンオフでキャンプ場に人が居ない事を喜んだり、シーズンオフをめがけてわざわざ計画を組んでいる様子が伺えるからです。むしろ、冬の時期しかキャンプしないとすら言い切っています。冬の良さを語るシーンも、ソロキャンパーの心理を良く捉えていると感じました。冬こそソロキャンプのシーズンであると、ことあるごとに言っている私としては、何とも嬉しいシーンでした。
このソロキャンパー的性格であれば、他のキャンパーとの馴れ合いを望まない、硬派なソロキャンパーに違いありません。
リンがキャンプ中に食べるご飯は基本的にインスタントで、おいしいキャンプメシを作って食べたいと思いつつも、面倒臭さが先立ってインスタントに落ち着くというものぐささも、ソロキャンパー然としています。
しかし、今の所、何故ソロキャンプが好きなのか、その理由はまだ不明です。

リンは高校生で車も使えない為、自転車や原チャリで運べる程度の装備でソロキャンプをしています。キャンプサイトもテント・ミニテーブル・コッヘル・ストーブ・ローチェア程度の、実にシンプルな構成なのが、個人的に強い共感を得ました。よくよく考えて組み立てられただろう最小限の装備構成だと思います。ゴテゴテでないのが、玄人感を匂わせています。
使っている装備も、本当に存在するもので構成されています。イスはエーライトのメイフライチェア、ストーブはSOTOのウインドマスター、ミニテーブルはキャプテンスタッグのアルミロールテーブルなどなど、知っている人間は読んでいてニヤリと出来ます。特に、メイフライチェアはロッキングチェア的な使い方をさせるなど、作者も気に入って使っているのではないかと思われました。

ソロキャンプなので、基本的には一人でボーっと過ごすだけなのですが、キャンプをする過程でよくある脳みその中で試行錯誤しながらキャンプを楽しむ様子が描写されています。これはソロキャンプあるあるかと思います。
当然ながら一人なので、当然ソロキャンプ中はセリフがありません。セリフは脳内の声です。頭の中で独りごちながらキャンプしているだけなのですが、自分で始まって自分で収束するというソロキャンプの空気感が出ているのではないかと思います。

主人公のリンの学校では、「野外活動サークル」通称「野クル」の面々(そこにもう一人の主人公のなでしこがいる)がキャンプに挑戦しています。物語が進むとこの面々とキャンプしていくようになるのだな、とは思うのですが、一人を愛しているであろうリンには、これとの迎合を良しとせず、ソロキャンプ道を突き進んで欲しいと感じます。
ただ、帯に「広い空の下 一緒に過ごそう。」とあるので、最終的にはそういう事なのだろうなぁ、と思います。

今後、作中で是非やってもらいたいのは、ガチの雪中ソロキャンプで、テントの中に暖房器具を持ち込むようなものではなく、マイナス15℃になろうかという寒空のもと、防寒装備で固めて乗り切るという、シンプルで挑むゆるさの欠片もない厳冬期ソロキャンプです、という所で今回は終わりにします。

結構ソロキャンプの雰囲気が出ていて面白かったですよ。もし興味があれば、読んでみては如何でしょうか。

  
タグ :レビュー


Posted by   at 17:04Comments(2)レビュー

2015年12月19日

ソロキャンプ 宮城県白石市某キャンプ場 20151218

更新が面倒でブログをだいぶ放置していた。いつの間にかナチュログにソロキャンプのカテゴリが出来ていたりして、こんなニッチな遊びが市民権を得たのかと思うと、何とも居心地が悪い。
キャンプに行っていなかった訳ではないのだけど、動画を編集したり、記事を書いたりするのが、とにかく面倒だったのだ。
特に動画の編集は面倒臭い。しかも、Youtubeの方は心無いコメントもあるので、いよいよ動画編集のやる気が削がれるのだ。
愚痴はこれくらいにしておいて、始めよう。

2015年12月18日 宮城県白石市某キャンプ場




この時持っていった物
服装
種別
内容
服装 アンダーウェア上下、フリース、パンツ、マウンテンパーカ、ニット帽、グローブ、防寒ブーツ

ザック内(グレゴリー バルトロ65)
種別
内容
テント アライテント エアライズ1、グラウンドシート
マット モンベル U.L.コンフォートシステム パッド150
シュラフ モンベル スパイラルダウンハガー #0、エアピロー、イスカ ゴアテックスシュラフカバーウルトラライト ワイド
クッカー類 ダグ 焚火缶、エバニュー ハンドル、イワタニプリムス P-153、250OD缶、シエラカップ、スポーク
食料 焼肉用の肉、鍋の材料(ジップロック)、ビール3本、日本酒、水
雨具 ザ・ノースフェイス レインテックス FLIGHT
ダウンジャケット、ダウンパンツ
その他 ラジオ、ナイフ、ヘッドライト、LEDランタン、双眼鏡 ビクセン アルティマZ 7x50

ザック外の道具(使用したもののみ記載)
種別
内容
焚き火 スノーピーク 焚き火台S、耐火グローブ、火バサミ、炭、薪、イス、黒じょか

装備は最低限のものだけ使った。オシャレさなど微塵もないが、これでいい。


今回のキャンプ場は、2年程前に良く利用していたキャンプ場だ。
ここはネット上で、温泉が止まってしまって営業しなくなったというのを目にして以来、キャンプ場も一緒にやめたのだろうと勝手に思い、遠ざかってしまっていた。そもそも、キャンプ場でキャンプするというのが嫌になってしまった、という私の偏屈的な性格もある。
12月初旬、今シーズンの雪山の訓練も兼ねて、蔵王の刈田岳を登りに行った帰りにこのキャンプ場に立ち寄ってみた。車を駐車スペースに停めると、管理人のおかあさん(オバアチャン)が出てきて、日帰り温泉はやめてしまったのよ、と言う。よくよく聞くと、旦那さんの具合が悪くなってしまって以来、日帰り温泉をやめてしまった、というのが理由のようだった。しかし、今でもバーベキューやキャンプ場のみやっているという事で、キャンプ場自体は利用出来ない訳ではない事が解った。
あのドギツい温泉に入れなくなったのは残念だが、素晴らしいロケーションのキャンプ場が利用出来るのであれば、久々にここでテントを張ってみたくなった。

今年の冬はどうもおかしい。気温が高いままだし、雪も全く降らない。スキー場は営業出来ずに困り、スキー場のリフトを利用して山に登りに行く私の様な登山客も困っている。雪が降らずにどう遊べと言うのか。
私は、冬こそキャンプのシーズンだと考えているので、雪が降るであろうタイミングを待って、キャンプに出掛ける事にしようと考えていた。
ようやく、そして久しぶりに、雪の予報が出た。タイミング良く休みだったので、これは久々にキャンプせねばならないだろう。あのキャンプ場へ行こう。

クルマを1時間走らせ、キャンプ場へ向かう。
平地の気温が8℃なので、標高差で現地は5℃くらいだろうか。雪を期待しているのに、空が青空なのが気になるが、晴れていれば星が良く見えるのだから、これはこれで良いだろう。
現地に近づくと、路肩にうっすらと白い雪がかぶっている箇所も現れ始めた。雪中キャンプは無理でも、夜に向かって気温が下がれば雪が降ってくれる筈だ。


キャンプ場に到着すると、温泉犬が出迎えてくれる。管理人のおかあさんも外に居たので、キャンプで1泊したい旨を伝える。何も無いけどいいの、他に誰もいないけどいいの、と心配そうに聞かれる。何も無いのがいいのだし、誰も居ないのがいいのだ。誰かが居るようであれば台無しだ。
薪を一束欲しい事を伝え、車でキャンプ場に入って行く。オートキャンプだ。これは楽出来て良い。
ああ、それにしてもこのキャンプ場からの眺めは、何と素晴らしいのだろう。


雪が少しだけ積もっている。これが30cmも積もれば立派に雪中キャンプが出来る。しかしそれは、あと半月は待たねばならないような気がする。


焚き火台に火を熾す。
今日の私のキャンプサイトは、テント、焚き火台、イスのみだ。超シンプルな構成だ。
タープも面倒なのでいらない。テーブルもいらない。これで十二分にキャンプになる。だいいち、タープなんかあったら、座ったままで空を見上げられないだろう。
どう見ても、オシャレさなど微塵もない。人が見たら、みすぼらしく見えるかも知れない。でも、自然を相手に遊ぶのに、見た目なんかどうでもいいと思う。私はこれで十分なのだ。こっちの方が自然に近くてワクワクするし、無ければ無いで工夫するものだ。


寝床の準備をしよう。
マットは、リッジレストにするかモンベルのコンフォートシステムパッドにするか悩んだが、リッジレストを使わないとどれだけ冷えるか試してみたくて、エアマットの方を選んだ。その結果、寝具回りは全てモンベル製品となってしまった。


景色を眺めながらビールを楽しんだ後は、焼肉だ。スーパーで適当に選んだ肉だ。この安い肉は、食べた翌日に屁が強烈に臭くなる困ったヤツだ。シュラフの中でしようものなら、臭いで目が覚めてしまう。
生ラムも買ったものの、ラム肉で焼肉になるのかと、買ってからふと考えた。味は、可も無く不可もなく。
肉だけをしこたま食べて満足してしまったのか、準備してきた鍋の材料は使わずのままとなった。


ビールばかりで冷えてきたので、日本酒に燗をつけて飲む事にする。明るい内から日本酒を飲む事に、妙な罪悪感を感じるのは何故だろうか。
黒じょかに日本酒を注ぎ入れ、焚き火に直にかける。指を突っ込んで温度を確認しつつ、頃合を見て火から外す。直火の為、外側の陶器の余熱が強いので、引き上げるタイミングが難しい。
うん。旨い。体が温まる。
ビールに日本酒に、醸造酒ばかりなので、少し飽きた。ウイスキーも持って来れば良かった。


目の前の稜線が次第に茜色になっていく。ゆっくりと自然の色の変化を眺める。雲の上部は紅く、下部は紫。空の夕方と夜の境界線が赤から橙色に、そして黄色、黄緑色を経ながら、群青や紫へと変化し、自然が次第に夜を迎える準備をしていく。
ボーッと、その経過を眺める。何も考えない。考える必要もない。自然と一体になる。


暗くなった。18時過ぎにして、もう眠い。眠いのに起きている理由もない。
ええい、もう寝ちまおう。


夜半、目が覚める。
パラパラとテントのフライを雪が叩く音がする。積もったその雪がスルスルと下に流れる音もする。風も強く、時々ゴウゴウと声をあげながら、風がテントを強く押す。朝になったら銀世界になっていて欲しい。


翌朝、テント内が明るくなって目が覚めた。
期待を持ってテントから出ようとすると、フライがバリバリに凍っている。フライのジッパーを開けるも、そこに銀世界は無かった。うっすらと雪は見えるが、積もったとも言いがたい量だ。
残念だけど、また来ればいい。次は雪中キャンプだ。
  


Posted by   at 15:20Comments(16)ソロキャンプ

2015年07月13日

登山とダイエット

登山(山歩き)はダイエットになりうるか?私の経験から、これについて考えてみたい。


私の結論
結論から先に言ってしまうと、登山はダイエットになりうると私は考えている。山を歩いていて擦れ違う人で太っている人は殆ど見かけない。それだけでも半分結論が出ている。
実に動機が不純なのだが、私が登山を始めたきっかけは、腹についた肉が気になったからだ。私は痩せ型で、食べても飲んでも太る事が全く無い体質だと思っていた。しかし30歳を過ぎた頃に脇腹に肉がついてきた様で、この呪いの肉にかなりの危機感を感じていた。これを何とかしようと、登山を始めてみたのだ。
運動不足の肉体も祟って、始めたては非常に苦しい山だったが、山の楽しさと美しさに親しむ内に、体力も付いてきたのと反比例する形で、腹の肉は無くなってしまった。腹の肉とオサラバするのには、登山を始めてから2ヶ月もかからなかったように思う。
腹の肉の状態も、ビール腹に発達する前だったので直ぐ平らに戻ったのかも知れないが、特に運動らしい運動をしていなかったのだから、登山の効果で腹が引っ込んだのは間違いない。登山で腹は引っ込むのだ。

有酸素運動
ダイエットは食事・運動・生活改善だそうだ。はっきり言って、どれも面倒臭い。特に運動が面倒臭い。
運動するにしても、ただ闇雲に動くだけでは無意味で、脂肪が燃焼されるように動かねばならないそうだ。その、脂肪が燃焼される状態の運動を有酸素運動と言うそうだ。
ジョギングなどの緩やかな運動を長時間続けるのが有酸素運動で、動き始めてから20分程度経つと体が有酸素運動モードに入り、この状態を継続する事によって脂肪が持続的に燃焼されるそうだ。しかし、よく考えると20分間もジョギングするのは運動不足の人間としては苦痛だ。しかもそれを長時間続けなければ目に見える効果は得られない。
緩やかな運動を長時間続ける、つまり登山も有酸素運動だ。肉体に程よい負荷をかけながら、長時間歩き続ける。紛うことなき有酸素運動である。
運動不足の呪われた肉体で有酸素運動を行なうには、ストイックすぎるジョギングよりも、自分のペースで歩いて良いのだから、登山の方がハードルがグッと低い筈だ。そして何より、登山の性質上、長時間動き続けるには山がもってこいなのだ。

消費カロリー
ジョギングと登山を比較して、登山の消費カロリーが劣っていると思わないだろうか。どれだけの時間ジョギングするかにもよるので比較が難しいが、総合的に見ると登山の方が消費カロリーは多い。
ジョギングの消費カロリー計算式は、「体重×距離=消費カロリー」なので、60kgの人がフルマラソンを走っても、約2500kcalちょっとという計算になる。
一方、私が先日行った山の消費カロリーは、二日間で何と約8000kcalだ。マジで。計算式は「ザック込みの体重×0.155×60分×登山時間×補正係数=消費カロリー」で、ザックの重量込みで75kgの体重の人間が、14時間行動すると、その8000kcalになるのだ。これはもの凄い数字だ。
フルマラソンを走れる人なんて、そうそう居るものではない。私の山行での数字を出すのが簡単だとも言えないが、フルマラソンと登山とを考えると、どう考えても登山の方が楽そうに感じないだろうか。それに加えて消費カロリーが大きいのだから、やらない手はない筈だ。


登山が楽だとは言わないが、少なくとも美しい自然を楽しみながら自分のペースで歩く行為は苦痛ではない。むしろ喜びが大きい。
もし、ダイエット目的に登山を始めて、山の楽しさを知っていく内に、いつの間にか気になる肉は無くなっていると思う。
是非試してみて欲しい。
  
タグ :雑記


Posted by   at 17:43Comments(2)雑記

2015年06月25日

レビュー:サンドイッチトースター ニューバウルー ダブル

サンドイッチトースター・ニューバウルーのダブルをレビューします。
もう私がレビューしなくても皆さんも使っているアイテムだと思います。バウルーは、いわゆるホットサンドメーカーです。ホットサンドメーカーとして、バウルーは非常に人気の高いアイテムで、プレートの形によって、バウルーのシングル、バウルーのダブル、の様に呼ばれるのが一般的です。
今回は、バウルーのダブルです。


購入経緯です。
私は、キャンプでの食事に余りこだわりはないのですが、それでも食べない訳にもいきません。それに加えて、朝は作るのが特に面倒臭い。自宅で朝食は食べる習慣の私ですが、キャンプでは作るのが面倒で、最早食べるのすら面倒臭い。
しかし、キャンプをするからには雰囲気は楽しみたい。暖かい飲み物を片手に、朝日を眺めながら朝食を食べたい。それなのに、切ったり煮たり焼いたり、片付けが面倒な事はしたくない。堂々巡りで解決しません。

要は、キャンプっぽい料理で、面倒臭い調理法を行なわずに、美味しく食べられ、片付けも簡単であれば良い訳です。我ながら酷い条件です。他人だったら、カップラーメンでも食べてろ、と突き放す事でしょう。

そんな時、キャンプのブログを読んでいると時々出てくる、ホットサンドメーカーが気になりました。ホットサンドメーカーで焼き上がった黄金色のパン、齧るとパリッと小気味良い音とともに中からトロっとチーズがとろけ出る。ウーン、これだ。
朝、テントから抜け出て私が最初にする事は、焚き火をおこす事です。この焚き火を調理の熱源にし、ホットサンドメーカーと食パンとハムとチーズさえあれば、手軽にホットサンドを作れ、美味しく食べる事が出来るに違いない、と考えました。

そんなホットサンドメーカーの中で非常に評判が良いのが、バウルーでした。値段も3500円程度と手軽でした。
シングルとダブルがありますが、シングルは食パンの形そのままで焼け、ダブルは食パンの真ん中に仕切りがあり、焼き上がり時にそこでパリッと切る事が出来ます。切り分けが簡単そうなのと、食べやすそうなので、私はダブルを選びました。
自宅にバウルーが届いたので、早速ホットサンドを作って食べてみました。思った以上の簡単さと美味しさでした。これはキャンプだけでなく、日頃、家で使うのにも良さそうです。

キャンプでどんな使い方をしたか見てみましょう。

材料は好みですが、私はとにかく簡単なのがいいので、具はハムとチーズだけです。安いハムでも、それなりに美味しく出来上がります。
食パンは8枚切りが良いでしょう。6枚切りも使えない事はないようですが、8枚の方がパンと具のバランスが良いようです。
この材料だけでも出来ますが、バターを熱したバウルーに馴染ませてから焼くと、香りが100倍も良くなって美味しさが断然違うので、私の様に不精でない人は、是非バターも材料に加えると良いでしょう。


後は、食パンに具材を挟んで焼くだけです。
パンにスライスチーズを乗せ、ハムを乗せ、それにまたチーズを乗せる。チーズが多い方が好きなので、私はこうしています。それをパンで挟んで、準備完了です。1回に焼く材料は、8枚切りのパン2枚、ハム3枚、スライスチーズ2枚です。
これをバウルーに挟み込みます。挟んだ際、ややパンがはみ出す事もあるので、その時は指でギュッと押し込んでやりましょう。挟み終わったら、持ち手に付いているロックをかけます。


焼きます。
私の様に焚き火に突っ込んでもいいし、ストーブでも良いでしょう。自宅であれば、普通のガスコンロを使って下さい。キャンプであれば、雰囲気が出るので焚き火が良いでしょう。まぁ、火があれば何ででも焼けます。


火にかけた後は、焦げない様に時々持ち手のロックを外して焼き加減を見ながら焼くと失敗しません。焼き時間は、バウルーがどれだけ暖まっているかによりますが、1回目は両面で7分位でしょうか。2回目以降はバウルーが良く暖まっていますので、3分程度の短い時間で直ぐ焼けるようになります。
簡単で、焼き具合を調整しやすく、焼き時間も短い、便利です。


さあ食べましょう。
そのままかぶりついても良いですし、写真の様に2つに切って食べても良いでしょう。私の様にソロキャンプならば自分の為に作るだけですが、そうでなければみんなが焼きあがるのを待っていると思います。2つに切って食べて貰えば、二人で楽しんで貰えます。そういう意味では、シングルよりもダブルのバウルーの方が良いという事になります。
2つに切ると小さい様に見えますが、なかなかどうして腹に溜まります。2つに切っても1枚分のパンに具が入っていますから、結構食べ応えがあります。私が小食気味というのもあるかも知れませんが、2つに切った後のものを2個も食べれば、もう十分な程です。
食べ終えたら、ロールペーパー等で軽く拭けば、それで仕舞ってOKです。片付けも簡単です。



材料もシンプル、作るのも簡単、食べて美味しく、片付けも楽チンで言う事がありません。
具材も工夫すれば、なかなか食べ飽きる事もないと思います。
3500円でキャンプの朝に楽出来るバウルー、オススメですよ!

  
タグ :レビュー


Posted by   at 14:59Comments(1)レビュー

2015年06月24日

キャンプ 旗坂野営場 20150620

山でテント泊はやったりしていたが、キャンプは実に4ヶ月ぶりになる。
山ばかり行っていたので、キャンプ畑に帰るのにはリハビリが必要だ。キャンプ仲間とキャンプに行こう。


この時持っていった物
服装
種別
内容
服装 半袖シャツ、Tシャツ、パジーンズ、スニーカ

ザック内(グレゴリー バルトロ65)
種別
内容
テント アライテント エアライズ1、グラウンドシート
マット モンベル U.L.コンフォートシステム パッド150
シュラフ モンベル スパイラルダウンハガー #3、エアピロー
クッカー類 ダグ 焚火缶、エバニュー ハンドル、イワタニプリムス P-153、250OD缶、シエラカップ、割り箸
食料 別途
ダウンジャケット、ダウンパンツ
その他 ラジオ、ナイフ、ヘッドライト、LEDランタン、ファーストエイドキット、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、コンパクトデジカメ、ウェアラブルカメラ、アルティマZ 7×50

その他に使用したもの
種別
内容
イス 自宅の物置にあったアウトドア用イス
食料 1年前に購入した味噌
調理道具 文明の利器おたま

久々にキャンプ場でのキャンプだ。
部屋の片隅でホコリを被っていた、キャンプ道具のコンテナを持ち出した。中には1年前に購入したインスタント食品や、調味料、その他にはうっぱらっても構わないようなキャンプ道具が入っている。
コンテナ内の道具は、おたまと1年前に購入したカビかけた味噌を使用した。
原始人の様なキャンプをしている私にとって、おたまを使えるというのは贅沢だ。
カビかけた味噌は、まぁ、何だ、味にコクが出た。


実にキャンプ場でのキャンプは1年ぶりだ。ここずっと野生的なキャンプばかりして来ていたので、何故かキャンプ場に行く事に拒否感がある。
キャンプに行こうかなと考えた時、どこぞの林道などを頭で想像し、あそこは草が生え切っていそうだからテントが張れない、とか、あそこは雨が降ってぐちゃぐちゃになっていそうだから、という意味不明な理由でキャンプに行くのを止めている。キャンプ場に行く選択肢が頭の中に既に無いのだ。これは変だ。

折り良くも、いつもの20歳上のキャンプ仲間からキャンプの誘いがかかった。この人たちも、殆どキャンプ場でキャンプをしないという野蛮人だ。
泉ヶ岳の人の居なさそうな場所が候補地になったが、この時期の泉ヶ岳の人口密度は凄いものがある。人の目が気になる場所というのは、嫌だ。
去年、一度だけキャンプをした事がある旗坂野営場が良いのではないか。あそこは船形山の登山口の脇にあるが、物好きな登山客がたまに使っているだけで、一般キャンパーが殆ど来ない良い場所だ。万一、キャンプ客が数組居ても、キャンプ場の脇はテントが張れそうな場所もある。それに野生的要素の強いワイルドな環境だ。良し、ここにしよう。

集合場所にスーパーを設定し、食料と酒を購入する。私は食料は最低限でいいのだけれど、二人の先輩は次々にカゴに食料を放り込む。無用な食料調達を制止しつつも、購入を終え、現地へ向かった。
旗坂野営場は、仙台市内からだと結構遠い。場所を知らないバイクに乗った二人を、車の私が先導する。現地に到着した仲間の最初の一言は、山だね、だった。
キャンプ場内を一通り案内していると、キャンプの準備をしているキャンパーが一組、キャンプ場の入り口でたむろしている山ガールが数名居た。キャンプ場内でも人が少ないので、そのままでも構わなかったが、仲間二人は、次に案内したキャンプ場脇の沢沿いの林道が気に入ったようなので、ここを幕営地とする事にした。
それにしても、ここは良い場所だ。


駐車スペースからわずか1分なので、ザックでキャンプ装備を運ぶ必要は無かったが、いつもの事だからこれでいい。


ここは平らな場所なので、テントが張りやすい。林道入り口は車が入って来ない様に柵が付いているし、安心してテントを張れる。
私の隣のモンベルステラリッジ2型が羨ましい。私のエアライズ1は軽くて小さくて良いのだが、装備を担いで移動しないキャンプではやや小ささを感じてしまう。ドマドームだ。ドマドームライト2が欲しい。



仲間に倣ってビールで喉を潤したら、すぐそばの沢で釣りをしよう。
今日の私は準備が良いのか悪いのか。釣り道具を持ち、エサのミミズを来る途中の釣具屋で購入したが、水に入るためのウェーディング装備の一切を忘れて来た。
つまり、沢の脇に立って釣るしかない。渓流釣りは、足で歩いてポイントを探る釣りだ。広範囲を攻める事が出来ないので、釣れる確率は非常に低くなる。
竿を振りながら沢沿いに立ち込んでいると、下流からバチャバチャと可愛いワンちゃんが嬉しそうな顔をして上ってきた。げぇーっ!!渓流犬だ!!こうなってしまっては、神経質な渓魚は釣れない。禁じ手の置き竿に切り替え、様子を見る事にした。


釣れると思ったが、やっぱり釣れた。
渓流の魚は、釣るのが難しいなどと良く言うが、そうではなくて、魚を居る場所を見分けるのが難しいのであって、釣る事は大して難しくない。魚が居る場所にエサさえ送り込む事が出来れば、置き竿でも釣れる。
このイワナちゃんは塩焼きにしよう。


私が釣りをしている間、仲間は焚き火の準備をしていた。
今日の焚き火は2つおこす。仲間の焚火台と、直火の焚き火。直火の焚き火は、焚き火跡があったので、それをそのまま使わせて貰う事にした。
ガスバーナーがズゴーッという音を立て、仲間が焚き火をおこしている。ガスバーナーで火おこし?かーーっ!!情けない!!


私は意地でも自力で火をおこしたい。
いつものガムテープ着火法で火つけるも、なかなか火が大きくなってくれない。昨日、雨があったようで、拾い集めた薪が湿っているのだ。横でニヤニヤしながら、バーナー使いますか、などと悪魔の声が聞こえてくるが、意地でも誘いには乗らない。
しばらく火と薪と格闘し、何とか焚き火としての形になった。


本日の夕食は、ツマミにシシャモやイカの一夜干し、メインにキムチ鍋を作った。
焚火台でシシャモやイカを焼く横で、私の焚火缶でキムチ鍋を作る。焚火缶にごま油を引き、火に掛け、キムチをドバッと1パック入れる。キムチが軽く炒め煮状態になったら水を入れ、沸騰したら親の敵かと思う量の肉を投入。誰かが味噌を持ってきていると思ったら持って来ていなかったので、1年前に購入した少しカビている味噌で味付けし、コクを出す。グツグツしだしたら、やっすいミックスもやしをぶち込んで、それが火が通ったら完成だ。
ウーン、すげぇ下品な鍋が出来上がったぞ!!


美味い!濃厚で下品な味がする!
これでニンニクを更に入れたりなんかしたら、もっと下品な味になって最高だと思う。これはビールが進む。


仲間が木を拾ってきて、何やら作っている。これがブッシュクラフトか。三叉の、何かぶら下げるのに良さそうな形の物が出来上がった。焚き火の上に組んだこれを置いて使うのかと思ったら、何やらそのまま吊るし始めた。あぁ、この物体はハエ取り紙吊るし器だった。


続いて、一匹だけ釣り上がったイワナを焼く。
気仙沼の自然塩だという塩をふりかけ、焚き火の火に掛ける。自分が食べなくてもいいけれど、こうやって自然から得た恵みを焚き火で調理するのは、本当にワクワクしてくる。
焼きあがったイワナは少し生の部分があったが、そこを焼きなおして、仲間はムシャムシャ食べていた。
焚き火は火加減が難しい。


ビールが無くなったので、焼酎を飲み始める。ライムがアクセントになって美味い。


男達の夜は短い。
全力で酒に向き合い、全力で飲み、全力で酔っ払う。
私は9時半には寝てしまったらしい。


翌朝6時半、実に8時間も寝てしまった。快適な夜だった。双眼鏡も持ってきていたが、酔っ払って出番は無かった。


コーヒーを飲んでいると、仲間が細長いファンシーな布袋をおもむろに取り出した。これはカアチャンの前掛け(エプロンの事)を捨てるというので、手芸用に貰って作ったのだ、という。ハエ取り紙ブッシュクラフトに手芸に、凄い人だ。
中からは自作の焚火台が飛び出した。これを惜しげもなく、もう一人の仲間へとあげてしまった。気前も良い。
ファンシーな袋と自作焚火台、誰もこんな物が入っていると思わないだろう。


朝食はホットサンドだ。
バウルーのダブルで調理する。これは簡単な上に美味い。
焚き火に突っ込んで加熱するので、真っ黒になるが、そんな事を気にする様な人は、アウトドアに向いていない。ホテルでフレンチトーストでも食べて下さい。


うん、美味い。
野蛮人3名のキャンプでおしゃれなホットサンドなんて似合わないが、美味いのだからいいのだ。


久しぶりのキャンプは楽しかった。ザックで最低限の装備だけ背負ってするキャンプも楽しいけれど、こういう適当なのも、また楽しい。
  
タグ :キャンプ


Posted by   at 20:09Comments(0)キャンプ