2015年02月09日
雪中ソロキャンプ 宮城県川崎町某所 20150207
山ばかり登っていて、しばらくソロキャンプから遠ざかっていた。solocampとブログ名で掲げておきながら、これでは看板に偽りありの状態だ。
少し億劫になっていたのは確かだ。人の居るキャンプ場には行きたくないし、ザックを担いでキャンプするにしても積雪のある現地にどうアプローチするかが課題だし、これをやるにはキッチリ準備してから向かう必要があるからだ。
最近、仕事が忙しくなってきた所為か、ソロキャンプをして一人になりたい欲求が強くなっていた。これは行くっきゃない!
この時持っていった物
服装
ザック内(グレゴリー バルトロ65)
冬装備に切り替えた。ザックに装備を詰め込んで、これだけで冬にキャンプするのは初めてだ。
問題は現地へのアプローチと、焚き火をどうするかだった。アプローチはスノーシューでいいとして、焚き火は1週間考えても良い方法が思い浮かばなかった。薪として当てにしている流木は完全に雪の下だろうし、それを掘り出せたとしても完全に凍っている筈なので、駄目そうなのだ。
駄目なものを駄目でなくするにはどうするか。流木を掘り出し、それを薪として使うにはどうするかを考える事にした。雪の下からの掘り出しのスノースコップにブラックダイヤモンドのディプロイ3を、安定した火にしてから凍った流木を投入出来るよう、薪を持っていく事にした。
脳内でシミュレーションして大丈夫そうだという確信はあるが、これはもう半分賭けだ。
今日は本当に良い天気だ。青空だし風もなく、気温も高い。
現地に近づくにつれて雪が目に入るようになってきたが、どうもだいぶ融けてしまっている。ふかふかの雪は期待してはいなかったが、久しぶりの雪中キャンプでグズグズの雪というのは、ちょっと残念だ。
目的地に向かう廃林道に入る前、車を何処に止めるかを少し心配していたが、林道入り口に雪が解けてちょうど良いスペースがあった。そこに車を停め、準備を始めた。
ザックを背負う。うめき声が出そうな位に重い。夏装備でさえそこそこ重いのに、冬装備だと輪を掛けて重い。特にこの薪だ。重いし大きいが、今回のキャンプのキーアイテムなのだから仕方がない。

歩き始める。案の定、人の踏み跡が全く無い。こんな廃林道に入っていくのは、頭のおかしい私くらいのものだろう。動物の踏み後を追いつつ進んでいった。
しばらく進むと積雪量が増えてきたので、スノーシューに切り替えた。しかし、雪がグズグズに腐っているので、スノーシューに纏わり付いて非常に重ったるい。しかも今日は、登山靴ではなく重いSORELの防寒靴を履いているので、足元の重さは結構キツいものがあった。

イノシシの足跡?カモシカの足跡?

いつもの障害を越えながら目的地に到着した。冬は障害物が雪に埋まって歩きやすくなっている箇所があった一方、何でもない所が雪の溜まる場所になっていて苦労する事もあった。
今回の幕営地候補は、前回キャンプした場所、もしくはその直ぐ下流の砂防ダムの下だ。本命は、砂防ダムの下だ。理由は、砂防ダムの落ち込み近くの雪の下に流木が眠っている可能性が高いからだ。
前回のキャンプ場所も偵察してみたが、風の通り道になっているようで、雪が軽くクラストしていた。風を考えればここではテントを張れない。

本命の砂防ダムの下は良さそうだった。水の音は少し気になるが、砂防ダムが風よけになっているし、その脇にはテントを張れそうに雪が平らに積もったスペースがあった。どこでもテントを張る事が出来る様になるのが、冬のいい所だ。
ただ、砂防ダムの落ち込みの周辺は思ったよりも雪に覆われていて、流木を掘り出すのは難儀しそうだった。
ちなみに、この砂防ダムの下ではイワナが釣れる。今が禁猟期でなければ、イワナを釣って直火で焼いて食べたいのだが、それはまた別の機会に取っておこう。

いつもの手順でテントを張る。
雪を踏み均してスペースを作り、グランドシートで位置を決めて、テントを張る。雪は硬くて踏み鳴らさずとも大丈夫そうな程だった。



それにしてもこのロケーション。最高だ。テントから竿を出して釣りをしたいくらいだ。これを独り占め出来るなんて!

天然の冷蔵庫。またこれが出来るシーズンになった。

ここからが今日のキャンプの核心だ。
まずは、薪にする流木を掘り出す。スノースコップで雪を掘り続け、薪になりそうな流木を拾っていく。地味で結構キツい作業だ。しかも思った以上に流木が出て来ない。雪の中から流木が顔を見せてくれても、想像以上にガッチガチに凍りつき、素手で持つと指先が痛くなるほどなのだ。
頑張りに頑張って、これだけの流木を確保した。何とも、不安になるほどの凍りつき方だ。

竈も準備した。
どこもかしこも雪なので、雪の上に竈を準備せざるを得なかった。

さあ、焚き火だ。
いつもであれば、細い枝から太い枝までを拾い集めてそれを焚き付けに使用するが、冬は全てが雪の下だ。持ってきた薪に直接火を点けるしかないのだ。
薪ををやぐらの様に組み、その中心にガムテープを丸めたものを置き、それに火を点ける。ここでのポイントは、薪をケチってやぐらを低くしてはならない事だ。火は上に昇って行く性質があるので、やぐらを高く組む事で火が上に昇りながら一気に火が点いてくれるのだ。個人的に、これを「やぐら式焚き火点火法」と名付けている。
さて、ここからが本番だ。
安定した火に凍った薪をくべていく。最初は様子を見ながら火に投入したが、徐々に大胆に火にくべていった。なるべく火が上に上っていくように調整を行なう。濡れた薪というのは、ゆっくり燃えるので持ちが良いという事は知っている。それが凍っているだけだと思えばいいのだ。
持参した薪で焚き火を安定させ、凍った流木を使っていく。成功だ。持参の薪が無ければ、焚き火は成功しなかった。作戦の勝利だ。

食事の準備だ。
砂防ダム下で水を汲み、焚火缶を火に掛ける。焚火缶は良い具合に黒く育ってきて、焚き火の中で存在感を放っている。焚火缶は本当にいいアイテムだ。

食材はいつもの鍋だ。味付けは鍋キューブ2個。キムチ味は飽きたので、濃厚白湯という味だ。
食材を投入し、焚火缶を火に掛けながら、火が弱まらないように焚き火の世話をする。こんなに楽しい瞬間はそうそうない。
キャンプの手段が原始的になればなるほど、何故かワクワクしてくる。


どうも私はキャンプの時に食べ物に執着しないようだ。作る料理はいつも鍋だし、作ってもそれで満足出来てしまう。元々、量を食べる方でもないけれど、それがキャンプに来ると顕著になる。
キャンプをしていて、それ自体に満足してしまっているからだろうか。

食事をしたら焚き火をしてのんびりするだけだ。
気温も低くなってきた。冷えたビールを飲み続けるのは結構厳しい。
何故か尻が冷える。気付いたら臀部が濡れている。メイフライチェアのお尻の部分が地面に接触していて、その部分の雪が融けて尻を濡らしてしまっていたようだ。ローチェアは座りやすいが、地面に近い分、冬には向いていないようだ。
冬の夜の感覚を思い出してきた。寒い中で一人、焚き火をしながら時間の無駄遣いをする。指先が冷えてきたら、焚き火であぶる。

テントに入って、本を読んだり、ホットウイスキーを飲んだ。テルモスに入った湯は便利だ。改めて湯を沸かさずとも、テントの中でホットウイスキーを作れる。


装備の中でも、夜に役に立ったのがテントシューズだ。マウンテンイクイップメントのパウダーブーツだったと思う。去年の雪中キャンプでは湯たんぽで暖かい寝床を確保していたので出番が無かったが、湯たんぽを持ち込めないこういう環境では、これが暖かい足元を約束してくれた。
このアイテムの便利な所は、これを履いたまま外に出る事が出来る事だ。おしっこがしたくて少し外に出る程度であれば、このまま外に出ても大丈夫なように作られている。
テントシューズは、象足と言ったり、ダウンブーティとも言ったりする。何だブーティって。ブーツでいいだろ。格好つけんな。

気持ちよく寝ていて、テント内が薄ら明るくなり、ふと目を覚ました。時計を見ると、6時過ぎを指している。まだ夜明け前だからこの明るさなのだろう。
外に出てみる。
ん・・・?暗い。時計を見てみる。げぇーっ!!まだ1時半じゃねぇか!!
どうやら時計の短針と長針を見間違えていたらしく、1時半を6時過ぎと思っってしまったようだ。上を見てみると、月が煌々と光っている。この月明かりを夜明け前の薄ぼんやりした光と勘違いしたようなのだ。
一度脳が朝と認識したものだから、テントに入ってもなかなか寝付けない。何度も寝返りを繰り返したり、耳栓で外音を遮断したり、眠気がやって来るのを待ち続けた。


朝。
テントの入り口を開けると砂防ダムの水の落ち込みが見える。昨晩のヘンテコな事件はあったが、胸のすく朝だ。
現実の事は考えたくないが、今日は午後の便で北海道に向かわねばならない。朝食も食べずに帰る準備を開始する事にした。

自然の中で直火の焚き火をする事については、色々ご意見がある。最初の自然の中のキャンプでは、私も焚き火の始末が悪かった事もあった。
今では、可能な限り始末するようにしている。元の通りとはいかないまでも、灰は埋め、竈の石も元に戻す。今回は雪中なので、灰を雪の中に埋めても意味が無い。スコップで灰をゴミ袋の中に入れ、持ち帰った。
(写真で小枝が散乱しているように見えるのは、雪の下の堆積物)


久々のソロキャンプは実に楽しかった。またここに来たい。

少し億劫になっていたのは確かだ。人の居るキャンプ場には行きたくないし、ザックを担いでキャンプするにしても積雪のある現地にどうアプローチするかが課題だし、これをやるにはキッチリ準備してから向かう必要があるからだ。
最近、仕事が忙しくなってきた所為か、ソロキャンプをして一人になりたい欲求が強くなっていた。これは行くっきゃない!
この時持っていった物
服装
服装 | アンダーウェア上下、フリース、パンツ、マウンテンパーカ、ニット帽、グローブ、防寒ブーツ |
ザック内(グレゴリー バルトロ65)
テント | アライテント エアライズ1、グラウンドシート |
マット | サーマレスト リッジレスト ソーライト |
シュラフ | モンベル スパイラルダウンハガー #0、エアピロー、イスカ ゴアテックスシュラフカバーウルトラライト ワイド |
クッカー類 | ダグ 焚火缶、エバニュー ハンドル、イワタニプリムス P-153、250OD缶、シエラカップ、割り箸、薪 |
食料 | 鍋の材料(ジップロック)、6Pチーズ、ビール3本、スキットル入りウイスキー、水1L |
イス | エーライト メイフライチェア |
服 | ダウンジャケット、ダウンパンツ |
冬装備 | MSR ライトニングアッセント25、THERMOS 山専ボトル、ブラックダイヤモンド ディプロイ3 |
その他 | ラジオ、ナイフ、ヘッドライト、LEDランタン、ファーストエイドキット、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、コンパクトデジカメ、ウェアラブルカメラ、トレッキングポール(スノーバスケット装着)、文庫本 |
冬装備に切り替えた。ザックに装備を詰め込んで、これだけで冬にキャンプするのは初めてだ。
問題は現地へのアプローチと、焚き火をどうするかだった。アプローチはスノーシューでいいとして、焚き火は1週間考えても良い方法が思い浮かばなかった。薪として当てにしている流木は完全に雪の下だろうし、それを掘り出せたとしても完全に凍っている筈なので、駄目そうなのだ。
駄目なものを駄目でなくするにはどうするか。流木を掘り出し、それを薪として使うにはどうするかを考える事にした。雪の下からの掘り出しのスノースコップにブラックダイヤモンドのディプロイ3を、安定した火にしてから凍った流木を投入出来るよう、薪を持っていく事にした。
脳内でシミュレーションして大丈夫そうだという確信はあるが、これはもう半分賭けだ。
今日は本当に良い天気だ。青空だし風もなく、気温も高い。
現地に近づくにつれて雪が目に入るようになってきたが、どうもだいぶ融けてしまっている。ふかふかの雪は期待してはいなかったが、久しぶりの雪中キャンプでグズグズの雪というのは、ちょっと残念だ。
目的地に向かう廃林道に入る前、車を何処に止めるかを少し心配していたが、林道入り口に雪が解けてちょうど良いスペースがあった。そこに車を停め、準備を始めた。
ザックを背負う。うめき声が出そうな位に重い。夏装備でさえそこそこ重いのに、冬装備だと輪を掛けて重い。特にこの薪だ。重いし大きいが、今回のキャンプのキーアイテムなのだから仕方がない。

歩き始める。案の定、人の踏み跡が全く無い。こんな廃林道に入っていくのは、頭のおかしい私くらいのものだろう。動物の踏み後を追いつつ進んでいった。
しばらく進むと積雪量が増えてきたので、スノーシューに切り替えた。しかし、雪がグズグズに腐っているので、スノーシューに纏わり付いて非常に重ったるい。しかも今日は、登山靴ではなく重いSORELの防寒靴を履いているので、足元の重さは結構キツいものがあった。

イノシシの足跡?カモシカの足跡?

いつもの障害を越えながら目的地に到着した。冬は障害物が雪に埋まって歩きやすくなっている箇所があった一方、何でもない所が雪の溜まる場所になっていて苦労する事もあった。
今回の幕営地候補は、前回キャンプした場所、もしくはその直ぐ下流の砂防ダムの下だ。本命は、砂防ダムの下だ。理由は、砂防ダムの落ち込み近くの雪の下に流木が眠っている可能性が高いからだ。
前回のキャンプ場所も偵察してみたが、風の通り道になっているようで、雪が軽くクラストしていた。風を考えればここではテントを張れない。

本命の砂防ダムの下は良さそうだった。水の音は少し気になるが、砂防ダムが風よけになっているし、その脇にはテントを張れそうに雪が平らに積もったスペースがあった。どこでもテントを張る事が出来る様になるのが、冬のいい所だ。
ただ、砂防ダムの落ち込みの周辺は思ったよりも雪に覆われていて、流木を掘り出すのは難儀しそうだった。
ちなみに、この砂防ダムの下ではイワナが釣れる。今が禁猟期でなければ、イワナを釣って直火で焼いて食べたいのだが、それはまた別の機会に取っておこう。

いつもの手順でテントを張る。
雪を踏み均してスペースを作り、グランドシートで位置を決めて、テントを張る。雪は硬くて踏み鳴らさずとも大丈夫そうな程だった。



それにしてもこのロケーション。最高だ。テントから竿を出して釣りをしたいくらいだ。これを独り占め出来るなんて!

天然の冷蔵庫。またこれが出来るシーズンになった。

ここからが今日のキャンプの核心だ。
まずは、薪にする流木を掘り出す。スノースコップで雪を掘り続け、薪になりそうな流木を拾っていく。地味で結構キツい作業だ。しかも思った以上に流木が出て来ない。雪の中から流木が顔を見せてくれても、想像以上にガッチガチに凍りつき、素手で持つと指先が痛くなるほどなのだ。
頑張りに頑張って、これだけの流木を確保した。何とも、不安になるほどの凍りつき方だ。

竈も準備した。
どこもかしこも雪なので、雪の上に竈を準備せざるを得なかった。

さあ、焚き火だ。
いつもであれば、細い枝から太い枝までを拾い集めてそれを焚き付けに使用するが、冬は全てが雪の下だ。持ってきた薪に直接火を点けるしかないのだ。
薪ををやぐらの様に組み、その中心にガムテープを丸めたものを置き、それに火を点ける。ここでのポイントは、薪をケチってやぐらを低くしてはならない事だ。火は上に昇って行く性質があるので、やぐらを高く組む事で火が上に昇りながら一気に火が点いてくれるのだ。個人的に、これを「やぐら式焚き火点火法」と名付けている。
さて、ここからが本番だ。
安定した火に凍った薪をくべていく。最初は様子を見ながら火に投入したが、徐々に大胆に火にくべていった。なるべく火が上に上っていくように調整を行なう。濡れた薪というのは、ゆっくり燃えるので持ちが良いという事は知っている。それが凍っているだけだと思えばいいのだ。
持参した薪で焚き火を安定させ、凍った流木を使っていく。成功だ。持参の薪が無ければ、焚き火は成功しなかった。作戦の勝利だ。

食事の準備だ。
砂防ダム下で水を汲み、焚火缶を火に掛ける。焚火缶は良い具合に黒く育ってきて、焚き火の中で存在感を放っている。焚火缶は本当にいいアイテムだ。

食材はいつもの鍋だ。味付けは鍋キューブ2個。キムチ味は飽きたので、濃厚白湯という味だ。
食材を投入し、焚火缶を火に掛けながら、火が弱まらないように焚き火の世話をする。こんなに楽しい瞬間はそうそうない。
キャンプの手段が原始的になればなるほど、何故かワクワクしてくる。


どうも私はキャンプの時に食べ物に執着しないようだ。作る料理はいつも鍋だし、作ってもそれで満足出来てしまう。元々、量を食べる方でもないけれど、それがキャンプに来ると顕著になる。
キャンプをしていて、それ自体に満足してしまっているからだろうか。

食事をしたら焚き火をしてのんびりするだけだ。
気温も低くなってきた。冷えたビールを飲み続けるのは結構厳しい。
何故か尻が冷える。気付いたら臀部が濡れている。メイフライチェアのお尻の部分が地面に接触していて、その部分の雪が融けて尻を濡らしてしまっていたようだ。ローチェアは座りやすいが、地面に近い分、冬には向いていないようだ。
冬の夜の感覚を思い出してきた。寒い中で一人、焚き火をしながら時間の無駄遣いをする。指先が冷えてきたら、焚き火であぶる。

テントに入って、本を読んだり、ホットウイスキーを飲んだ。テルモスに入った湯は便利だ。改めて湯を沸かさずとも、テントの中でホットウイスキーを作れる。


装備の中でも、夜に役に立ったのがテントシューズだ。マウンテンイクイップメントのパウダーブーツだったと思う。去年の雪中キャンプでは湯たんぽで暖かい寝床を確保していたので出番が無かったが、湯たんぽを持ち込めないこういう環境では、これが暖かい足元を約束してくれた。
このアイテムの便利な所は、これを履いたまま外に出る事が出来る事だ。おしっこがしたくて少し外に出る程度であれば、このまま外に出ても大丈夫なように作られている。
テントシューズは、象足と言ったり、ダウンブーティとも言ったりする。何だブーティって。ブーツでいいだろ。格好つけんな。

気持ちよく寝ていて、テント内が薄ら明るくなり、ふと目を覚ました。時計を見ると、6時過ぎを指している。まだ夜明け前だからこの明るさなのだろう。
外に出てみる。
ん・・・?暗い。時計を見てみる。げぇーっ!!まだ1時半じゃねぇか!!
どうやら時計の短針と長針を見間違えていたらしく、1時半を6時過ぎと思っってしまったようだ。上を見てみると、月が煌々と光っている。この月明かりを夜明け前の薄ぼんやりした光と勘違いしたようなのだ。
一度脳が朝と認識したものだから、テントに入ってもなかなか寝付けない。何度も寝返りを繰り返したり、耳栓で外音を遮断したり、眠気がやって来るのを待ち続けた。


朝。
テントの入り口を開けると砂防ダムの水の落ち込みが見える。昨晩のヘンテコな事件はあったが、胸のすく朝だ。
現実の事は考えたくないが、今日は午後の便で北海道に向かわねばならない。朝食も食べずに帰る準備を開始する事にした。

自然の中で直火の焚き火をする事については、色々ご意見がある。最初の自然の中のキャンプでは、私も焚き火の始末が悪かった事もあった。
今では、可能な限り始末するようにしている。元の通りとはいかないまでも、灰は埋め、竈の石も元に戻す。今回は雪中なので、灰を雪の中に埋めても意味が無い。スコップで灰をゴミ袋の中に入れ、持ち帰った。
(写真で小枝が散乱しているように見えるのは、雪の下の堆積物)


久々のソロキャンプは実に楽しかった。またここに来たい。

Posted by at 10:57│Comments(7)
│ソロキャンプ
この記事へのコメント
久しぶりのソロキャンプお疲れ様でした^_^
楽しまれたようで羨ましい!
私も書きかけの記事が二つあるので早くあげなければ笑
スノーシューからのキャンプなんて最高ですね!
私も秘密のソロキャンプ地を見つけられるように出歩かなければならないですね。
楽しまれたようで羨ましい!
私も書きかけの記事が二つあるので早くあげなければ笑
スノーシューからのキャンプなんて最高ですね!
私も秘密のソロキャンプ地を見つけられるように出歩かなければならないですね。
Posted by *snow*
at 2015年02月10日 19:49

確かに、最近は雪山登山にどっぷりでしたよね。
それにしてもスノーシューとキャンプを同時に楽しんじゃうなんてスゴい!!
しかも、薪を背負って。
火起こしも原始人級ですね。
私もキャンプでの料理は凝りません。
そもそもそんなに執着がないので…。
ダウンシュラフにダウンブーツですかね。想像するだけで鳥肌が(*_*)
更に撤収後に北海道に飛んだとは、スゴすぎ!
それにしてもスノーシューとキャンプを同時に楽しんじゃうなんてスゴい!!
しかも、薪を背負って。
火起こしも原始人級ですね。
私もキャンプでの料理は凝りません。
そもそもそんなに執着がないので…。
ダウンシュラフにダウンブーツですかね。想像するだけで鳥肌が(*_*)
更に撤収後に北海道に飛んだとは、スゴすぎ!
Posted by r_island
at 2015年02月10日 21:23

*snow*さん。こんにちはー。
雪とキャンプと満喫しました。
スノーシューは、雪がグズグズで残念でしたが、ちょっとした体力づくりにはなったかもしれません。
冬に歩いて辿り着ける場所で、ひっそりとキャンプ出来る場所って、なかなか難しいですよね。
どこがいいかなー、と考えてはいるのですが、冬に新規開拓は難易度高いです。
でも、雪が積もってしまうとどこでもテントを張れると考えれば、冬こそ色々な場所で出来るので・・・ウーン?
雪とキャンプと満喫しました。
スノーシューは、雪がグズグズで残念でしたが、ちょっとした体力づくりにはなったかもしれません。
冬に歩いて辿り着ける場所で、ひっそりとキャンプ出来る場所って、なかなか難しいですよね。
どこがいいかなー、と考えてはいるのですが、冬に新規開拓は難易度高いです。
でも、雪が積もってしまうとどこでもテントを張れると考えれば、冬こそ色々な場所で出来るので・・・ウーン?
Posted by saltpine
at 2015年02月11日 10:27

r_islandさん。こんにちはー。
原始人!
いやぁ、野外生活スキルがあるという意味で受け取るなら、褒め言葉です!
原始人キャンプか。いいですね。
キャンプをされている方のブログを読むと、オシャレで美味しそうな料理が沢山載っているので、私のようなこだわりの無いのは少数かと思いましたが、r_islandさんもそうでしたか。
食べて飲めるだけで、結構満足しちゃいます。
北海道行きは、エクストリーム出社ならぬ、エクストリーム出張です。
原始人!
いやぁ、野外生活スキルがあるという意味で受け取るなら、褒め言葉です!
原始人キャンプか。いいですね。
キャンプをされている方のブログを読むと、オシャレで美味しそうな料理が沢山載っているので、私のようなこだわりの無いのは少数かと思いましたが、r_islandさんもそうでしたか。
食べて飲めるだけで、結構満足しちゃいます。
北海道行きは、エクストリーム出社ならぬ、エクストリーム出張です。
Posted by saltpine
at 2015年02月11日 10:32

久しぶりにソロ野営を堪能していますね。
ひつようなものを担いで山に分け入って
誰もいないを楽しむ野営は私の理想スタイルです。
私もテント担いで山歩きできるように鍛えます。
ひつようなものを担いで山に分け入って
誰もいないを楽しむ野営は私の理想スタイルです。
私もテント担いで山歩きできるように鍛えます。
Posted by らば
at 2015年02月12日 17:48

らばさん。こんにちはー。
久々にソロキャンプの楽しさが身に沁みました。
誰も居ない、誰も邪魔しない、そして自然そのまま、というのが野営の良さだと思います。
また近々行きたいという気持ちが湧いてきています。
でも、らばさんなら登山で鍛えたでしょうし、体力的な問題は無いんじゃないでしょうか?
久々にソロキャンプの楽しさが身に沁みました。
誰も居ない、誰も邪魔しない、そして自然そのまま、というのが野営の良さだと思います。
また近々行きたいという気持ちが湧いてきています。
でも、らばさんなら登山で鍛えたでしょうし、体力的な問題は無いんじゃないでしょうか?
Posted by saltpine
at 2015年02月16日 15:03

お彼岸で地元に帰ったはいいがすることがなく、バス釣りのできるポイント探しをしていましたら、こちらのブログへ行き着き拝見させていただきました^^*
キャンプには無縁(最後に行ったのは小学六年生笹谷の八丁平ですかな)のわたくしも、地元での写真付きキャンプの模様がとても目を引きあっという間に読み進めてしまいました(*^▽^*)
昔は熊などとは無縁の集落でしたが、近年温暖化等の影響で、この辺りでも遭遇または作物の被害が懸念されております。(猪も相当数)
主様もどちらへ行かれても十分にお気をつけいただき、楽しい旅をお送り下さいませ!
キャンプには無縁(最後に行ったのは小学六年生笹谷の八丁平ですかな)のわたくしも、地元での写真付きキャンプの模様がとても目を引きあっという間に読み進めてしまいました(*^▽^*)
昔は熊などとは無縁の集落でしたが、近年温暖化等の影響で、この辺りでも遭遇または作物の被害が懸念されております。(猪も相当数)
主様もどちらへ行かれても十分にお気をつけいただき、楽しい旅をお送り下さいませ!
Posted by 危機麒麟 at 2015年09月22日 11:42
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