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2014年06月25日

ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

2014年6月24日 秋田県湯沢市とことん山キャンプ場

2014年6月24日 秋田県東成瀬村須川湖キャンプ場



平日に休みが取れたので、ファミリーキャンパーが多い為に土日に行くには躊躇われる、とことん山に行く事にした。
しかし・・・。

この時持っていった物
服装
種別
内容
服装 半袖シャツ、Tシャツ、ジーンズ、スニーカ
服装(持参) モンベルクリマエアジャケット

ザック内(グレゴリー バルトロ65)
種別
内容
テント アライテント エアライズ1、グラウンドシート
マット モンベル U.L.コンフォートシステム パッド150
シュラフ モンベル スパイラルダウンハガー #3、エアピロー、イスカ ゴアテックスシュラフカバーウルトラライト ワイド
クッカー類 スノーピーク トレック900、イワタニプリムス P-153、250OD缶、シエラカップ、スポーク
食料 ザックには入れず
雨具 ザ・ノースフェイス レインテックス FLIGHT M
イス エーライト メイフライチェア
ダウンジャケット、ダウンパンツ
その他 ラジオ、ナイフ、ヘッドライト、LEDランタン、双眼鏡 ビクセン アルティマZ 7x50

ザック外の道具(使用したもののみ記載)
種別
内容
焚き火 スノーピーク 焚き火台S、耐火グローブ、火バサミ、炭

装備の更新はなし。
新しい道具を試す楽しみはないが、お金を使わずに済んでいるのだから、それでいい。
装備は、もうほぼ揃っていて、ザック一つでのキャンプの場合、食料等を除けば、私としては、これが完成形のように思う。ザックの他に、コンテナを持ち込んでいるが、実はその中身は使わない事もある。重い思いをして、コンテナをテントサイトへ運んで使わないのであれば、もう持って行かなくてもいいのだろうか。


現地到着目標を午後2時に設定して、自宅を出発する。
途中の花山で、昼食のそばを食べつつ、のんびりと向かう。
想定より30分近く早い13時半にとことん山に到着した。
おお、駐車場に車が停まっていない。もしかして今日は独り占め出来るかもしれないと考えながら、車を降りた。
駐車場の様子を見ると・・・何か、毛虫がいっぱい死んでいる。道路を横断している毛虫もいる。しかもかなりデカい。
前回、とことん山でキャンプをした時、小さな毛虫が結構いて、気持ち悪い思いをしていて、今回、その毛虫が大きくなっているのではないかと、少し心配していたのだ。
不安は的中していた。あの小さかった毛虫が成長し、5cm位になっているのだ。
ま、まぁ、もしかしたら、駐車場だけかも知れない。まずは、テントサイトの様子を見に・・・げぇーーっ!!入り口からして毛虫の糞だらけじゃねぇか!
この糞の上の木に、何百、何千という毛虫たちが居ると考えるだけで、もう駄目だった。そんな中で、のんびりイスに座りながら読書なんか無理だ。風が吹いてきて、突然ボドッと降ってくるに違いない。
この時期のとことん山は、毛虫の王国なのか。もしかして、それだから人が居ないのだろうか。
温泉に入りたくて、とことん山に来たのだが、入り口から奥に進むのすら躊躇われるのだ。もう、とことん山は諦めるしかない。
寒かったり暑かったりを我慢するのとは違うのだ。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

さて、半分こうなるかも知れない事を予測していたので、代案は考えていた。
須川湖キャンプ場か須川野営場のどちらかだ。
この二つのキャンプ場は、とことん山から30分位で行ける距離のようで、特に須川湖キャンプ場は、素晴らしいロケーションで、星も綺麗だという前評判を聞いていた。
とことん山周辺は、携帯の電波が弱い為、スマホで調べる事ができない。記憶を頼りに探しに行こう。
とことん山へ通ずる国道398号線を戻り、須川方面を指す案内板があるので、そこを進んでいく。山道なので、それっぽい場所になれば解るだろう。
しばらく進むと、少し開けた場所に来た。湖が見える。これが須川湖だろう。辺りを探すと、キャンプ場を指す看板があったので、それに従い、細い道を進む。
湖のバックには、栗駒山か。凄くいい風景だ。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

立派な管理棟で、受付をする。管理人は優しそうなおとうさんで、細かく説明してくれた。
テントサイトは沢山あるのだが、湖が増水しており、車で奥まで進めないようになっているとの事で、管理棟の近くのテントサイトを勧められた。テントサイトは、須川湖を取り囲むように配置されており、どこからでも眺めは最高なようだ。
近くの栗駒山荘の入浴券の優待券を発行するから利用してね、と券を貰った。
キャンプ場の利用料金は420円だという。私は薪も欲しかったのでお願いした。1020円を渡したら、400円が返ってきた。と言う事は、薪は200円か。安すぎる。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

車から荷物を降ろしていると、私が背負っている大きなザックに管理人のおとうさんが気がついたようで、明日登山にいくの、と問われた。私は、とっさに、はい、と答えてしまった。何でこんな無意味なウソをついたのか、良く解らない。おとうさんは、ここは登山にいくにはいい場所だよ、目の前に見える山を縦走するにはうってつけだ、という事だった。いいなぁ、山。ソロキャンプなんかより、敷居が高くて、一人ではチャレンジ出来ない。

テントサイトに向かうと、確かに湖が増水状態で、道路が冠水している場所がある。進めなくは無いだろうが、大人しく近場に陣取ろう。
テントサイトは、テントを張るためのスノコ(?)が設置してある。そして、何より素晴らしいのは、テントサイト一つ一つに、直火可能な竈が用意されているのだ。
ロケーションは最高で、個別の竈付きだ。ここは、凄くいいキャンプ場だ。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

私のテントは一人用なので、スノコの上に張ろうとすると、小さすぎて張り網の長さが足りず、テントを固定出来ない。大き目の石でもあれば、張り網を石に結わえて固定出来るので、スノコの上にテントを張っても良かったのだが、手頃な石もないので、竈の前の地面に張った。竈が使えなくなるが、焚き火台があるし、まぁいいだろう。
ただ、ペグが奥まで刺さってくれない。もしかすると、土の直ぐ下が岩盤なのかも知れない。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

テントも張って落ち着いたので、少し散歩をしようと歩いていたら、管理棟の前で再び管理人のおとうさんに会った。
話をすると、案の定、今日のキャンパーは私一人だという。よしよし、そうこなくっちゃ。
虫が出るから、これを持っていきな、とバドミントンラケット型の虫避けアイテムを貸してくれた。やっぱり優しい。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

さて、散歩しよう。須川湖を取り囲んでいるテントサイトを探検するのだ。
それにしても、この景色、本当に素晴らしい。風が殆どないので、湖面が鏡のようだ。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

少し歩くと、コシアブラの木があった。
木を見て、一目でコシアブラだと解った。
私はこれまで、コシアブラを採取した事がなくて、山菜採取をする際は血眼になって探していたのだが、木を見つける知識がないのではなくて、その木の無い場所に行っていたから見つけられなかっただけだと、この時解った。
私の中の、スーパー山菜人の血が騒ぐ。当然、採取した。私は、このコシアブラの天ぷらが大好きなのだ。
それにしても、もう7月になろうかという頃だ。今頃、コシアブラが採取出来るとは、ここは標高が高いに違いない。後で調べてみた所、標高1200mだという。
散歩の道すがら、山菜採りのおかあさんが居て、私が握っている山菜は何、と聞かれた。これはコシアブラで、良く見ると食べ頃のが採れますよ、とコシアブラの白い木を優しく曲げながら採り方を教えてあげた。おかあさんは、丸裸にしないようにしなきゃね、と少しだけ採っていた。
初めて木を見たくせに、よくも人に偉そうに教えたものである。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

さて、温泉に行こう。
栗駒山荘だ。山荘というからには、丸太小屋的な、前時代的な建物を想像していた。到着すると、近代的な宿泊施設がそこにあった。
キャンプ場で貰った優待券を使うと、日帰り入浴700円の所、400円になった。
結構客がいるようで、私が入った時で10名近く入っていた。
露天風呂から見る景色が、本当に凄かった。開けた眼下に泥炭地のシラタマノキ湿原が広がっている。空には、イワツバメ達が飛びまわっている。
湯はやや白濁していて、匂いは硫黄、温度も丁度良い。湯に入っては上がって、また入る事が出来る、重くない湯だ。
他の客もいるので、カメラを持ち込む事が出来なかったのが本当に残念だ。
露天風呂から見える風景としては、これまででナンバーワンだった。
http://allabout.co.jp/gm/gc/66624/
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

キャンプ場に戻り、湖の周辺から、流木を調達して、焚き火をする。
温泉で乾いた喉がビールを欲している。
焚き火を目の前に、ビールをプシュッと開け、自然に乾杯し、グイグイやる。美味い。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

この自然を望みながら飲むビールは、本当に最高だった。
そして、私は一人だ。
この景色は、今、間違いなく私だけのものだ。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

焚き火を始めてから、にわかに虫が集まりだした。小さいハエの様な虫だ。
普通、焚き火をすると、煙を嫌う虫はどこかに消えていくのだが、この虫は煙をもろともせず、私にアタックしてくる。
掃っても掃っても、常に30匹以上が私の周りに纏わりつく。
イテッ!
コイツ、刺すのか。刺された場所を見ると、針で突いた様な傷が出来、血が滲んでいる。
これは、ブユだ。
管理人のおとうさんから借りた武器を振り回すものの、全く効果がない。蚊取り線香だって焚いているが、全く効果が見られない。
ブユは、皮膚を噛み切って血を吸おうとするので、刺された瞬間からして痛い。そのブユが、何十匹も私に集って来る。
蚊でなく、ブユという事は、水が綺麗な場所の証拠なのだが、痛いし、痒いし、困り果てた。
日が暮れて、真っ暗になった頃から、ブユの攻撃は治まった。
後で被害箇所を見てみた所、足が9箇所、手が13箇所やられていた。ブユは蚊より厄介な敵だ。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

夜は、霧が出た。
楽しみにしていた星は出なかったが、ブユからも開放され、やっとのんびり出来た。
やはり、標高1200mという事もあって、結構冷えるので、熱燗を飲んで、温まった。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624

気づくと、テント内が明るくなっていた。
もぞもぞと起きて、真正面の栗駒山を眺める。朝は朝の表情があって美しい。
早くもブユの大群が、私に攻撃を仕掛けてくる。
何故か、ブユは焚き火台の周りに集まっている。焚き火台は、昨日の炭の残りが燻っている。もしかすると、二酸化炭素か熱のどちらかに反応しているのではないだろうか。
これからの季節、虫対策をよく考えねばならないようだ。
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624
ソロキャンプ 須川湖キャンプ場 20140624



6月24日~25日学んだ事:
   ・虫対策を講じろ



後日談:
ブユに噛まれた約20箇所は、噛まれた当日は大して痒くもなかったけれど、翌日の夕方頃から、激しく痒みが出てきた。蚊のそれとは比べ物にならない強い痒さ。
患部がぷっくりと赤く腫れ、キンカンを塗ろうとも、全く改善されずに痒さで頭を悩ませる。夜寝ては痒さで目を覚まし、気休めにもならないキンカンを塗っては寝る。目を覚ましては塗るの無意味な繰り返し。
とうとう我慢出来なくなって、皮膚科の病院に行った。
医者は、これは放っておくと患部が硬くなってしまい、なかなか治らないから早く来て正解だ、という事だった。
面倒でも朝晩、必ず薬を付ける様に、という指示だった。薬は、ステロイド系の塗り薬と、痒み止めの塗り薬、そして夜に飲む飲み薬。
先生、私はこの痒さから開放される為なら、サボらず塗ります。
ブユには本当に気をつけて欲しい。この尋常ではない痒さ、後悔すると思う。
キャンプをする時は、蚊取り線香などと言うぬるい対策ではなく、ブユも想定に入れて対策を考えて欲しい。





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この記事へのコメント
こんにちは、いつも楽しく拝見させて頂いております。ブヨですが、刺された直後より、暫く経ってからの後遺症が厄介です。虫刺されに詳しい皮膚科の診察を受けられるのが良いかと思います。お節介でしたが、良きキャンプライフを!
Posted by 通りすがりの者 at 2014年06月25日 15:01
こんにちは。

これからの季節は、虫除け対策がマストですね。

私も数年前にブヨに刺されて、キャンプ地の病院に行ったような。

なんかいい方法はないですかね…(´Д`)
Posted by r_islandr_island at 2014年06月26日 08:26
通りすがりの者さん。こんにちは。
確かに、刺された時は大した事なかったのですが、昨日の夕方頃から、異常に痒くなりはじめました。
ひどく腫れたりはしていないので、様子を見ようと思っていたのですが、この異常な痒さに我慢出来ないので、病院に行こうと思います。
ありがとうございました!
Posted by saltpinesaltpine at 2014年06月26日 09:49
r_islandさん。こんにちは。
やっぱり、ブヨは病院行った方がいいのですね。
あんなに小さい虫なのに、本当に困ったヤツです。

ネットで調べて見た所、事前対策としては、ハッカ油を水に溶かして体に吹きかけると、寄ってこないそうです。蚊取り線香とか、煙の類はほぼ効かないみたいです。
刺された後の対処としては、ポイズンリムーバーで毒を吸い出すのがいいようで、これをやっておくと、あまり酷くならないそうです。
ポイズンリムーバーを買わないといけないみたいですね。
Posted by saltpinesaltpine at 2014年06月26日 09:53
こんばんは。
今回も素敵なロケーションのキャンプ場ですね。
DEEPな東北巡りがしてみたいです。

ハッカ水ってブヨ対策だったんですね。
虫除けになると聞いたので、ハッカ、ユーカリ、ラベンダーを適当に混ぜたものを前回のキャンプに持って行きました。
が。滞在中ほぼ豪雨だったので効果は不明です。
Posted by らばらば at 2014年06月27日 00:58
らばさん。こんにちは。
人の居なさそうな、という観点でキャンプ場を探しているだけなのですが、結構当たりを引けているようで、ラッキーです。
ブユは病院に行かねばならないほどに悩まされたので、しっかり対策していたとしても、もう会いたくありません・・・。
でも、らばさんの虫除け、いい匂いして良さそうですね(笑)
Posted by saltpinesaltpine at 2014年06月27日 16:50
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