2014年01月05日
雪中ソロキャンプ 南蔵王温泉湯々里ミートランドキャンプ場 20140104 その2
その1からのつづき。
何時か解らないが、夜中、雪ではなく雨が降った。何で雨!飛び起きて外に出た。
酔っ払って寝床についたのだ。可愛い道具達が雨に打たれている確率が非常に高い。
やはり、タープの外に設置していた可愛いあぐらイスがビチョビチョに濡れてしまった。
道具類を非難させ、暖かい寝床にもどりt・・・ガチャン!・・・あっ!買ったばかりの黒じょかが割れてしまった!
酒は力は恐ろしい。人間の所作を大胆に、そして大雑把にさせる。
気に入った道具を失うのは悲しい。恋人を失うようだ。あぁ、さっきまで私を楽しませてくれたキミはもう戻ってこないのだ。
意気消沈してシュラフに入ると、即眠りに落ちた。すぐに眠れる酒の力は素晴らしい。
気づいたらテント内が明るくなっていた。朝だ。
前日、ビールを飲み、四合瓶を空けている。二日酔いだった。
そろりと外に出ると、朝焼けが美しかった。


朝方、雨から雪になったらしく、タープには薄っすら雪が積もっていた。
よくよく見ると、タープが前日よりたわんでいる。夜の雨で雪が融け、ロープの張りが緩んだのだと思う。
ロープの張りを、自在で調整する。

今日はどうやら暖かいらしい。
昼頃の気温は5℃くらいで、雪もじんわりと融けている。
しかし、風が結構強い。
風が何度もタープを襲うので、ハラハラしていたら、案の定、タープがぶっ飛んだ。

(写真の犬は、キャンプ場で飼っている犬で、温泉に浸かっていると覗きに来る、温泉犬のヒメちゃん(メス)。私の食料をせびりに来る可愛いヤツである)
タープを張りなおすと来る風、ぶっ飛ぶタープ。夕方まで5、6回は繰り返した。
ぶっ飛ぶ理由は、タープを固定しているペグの周りの雪が融け、少しの力で抜けてしまう為だった。
タープがぶっ飛ぶと、ペグもぶっ飛ぶ。踏み固めていない雪面ににペグが飛ぶので、どこに行ったか解らないので苦労した。
夕方になると、急に冷えてきた。
かなり寒い。しかも風が強い。風が一層体感温度を下げる。
我慢ならん。
今、何度だ。・・・げぇっ!マイナス7℃!
昼間からの落差が凄い。
寒さが限界を超えると、文明の利器は無意味である。デジカメは起動するも、ボタンを押しても撮影を拒否し、ラジオは電源をオンにしても、音が出なくなった。iPhoneに至っては、昼間に100%に充電したものが0%になった。これは本当である。
足先が冷たい。
昼間に風呂に入った時に足の裏が少し濡れていたのだ。靴を脱いで焚き火で暖めよう。
・・・ん?全然温まらん!お、暖かくなってきたか?・・・げぇっ!靴下が焦げてる!
キッチリ防寒対策を施した服装に、焚き火などの外からの熱は殆ど意味がない。
着込んだもので体温が逃げないのと同様に、外の熱が着込んだものの中に伝わらないのだ。
18時の時点でこれである。
星は見えるが、これだけ寒くて風が強いと、天体望遠鏡で遊ぼうという気も失せる。
夜中にかけて、もっと気温は下がるだろう。
今日は自然に負けた。これだけしても駄目か。次に向けて、また装備を強化するしかない。孤独な男は諦めないのだ。
やかん水筒で湯たんぽを準備し、19時前にはテントに逃げ込んだ。
足先が温まると、結構眠くなるもので、何とか寝れた。
1時半、目を覚ます。
ソロキャンプデビューの時を思い出す。しかし、寒くは無い。
風がかなり強い。昼間、タープがぶっ飛んだ事を思い出し、不安になる。
この寒さで、そしてこの暗さでタープがぶっ飛んだら再設営する事も仕舞う事も、いずれも絶望的である。
強い風が吹くたびにドキリとする。
3時、目を覚ます。
19時頃に寝始めたのだから当然である。そんなに寝ていられないのだ。
小便がしたい。生理現象は仕方がないが、外には出たくない。我慢する。
眠くは無いが、じっとするしかない。己との戦いである。幸いな事に、湯たんぽのお陰で寒くは無い。
風がいよいよ強まる。
4時半頃、なんとか寝られた。
目を覚ますと朝日でテント内が明るくなっていた。
朝の気温はマイナス6℃だった。
焚き火を起こし、手をあぶり、温かい飲み物を飲む。
ほっと一息ついていると、晴れているのに乾いた雪がちらつく。
寒いので、雪の結晶がしっかりしている。

コッヘルに湯を作り、レンジでチンすると食べられるご飯にタマゴスープの素を加えて、タマゴ雑炊の朝食を食べ、撤収を開始する。

撤収は面倒臭さと、また現実世界に引き戻される事を思い出し、気が重い作業だ。
タープを固定していたペグ周りは、寒さで凍り付いて、カチンコチンだった。夜中にタープがぶっ飛ぶという恐怖と妄想は無用の心配だったのである。

今度は、秋田のとことん山だ。
次回に向け、寒さについて、もう一度考えてみたい。
余談だが、キャンプ場のお母さんに、「大学生ですか」と聞かれた。
ヒゲを生やしているのに。もうオジサンに片足突っ込んでいるのに。
ミートランドの女将は世辞が上手い。
1月3日~1月5日学んだ事:
・雪中ソロキャンプは楽しい
・日本酒は燗で飲め
・湯たんぽを準備しろ
・雪が解ければタープはぶっ飛ぶ
・寒さに電子機器は無用と知れ
・防寒着に外からの熱は意味はない
・靴下を焦がすな
・濡れが冷えに直結すると心得よ
・小便は溜め込むな
・防寒をもう一度考え直せ
2014年1月4日 南蔵王温泉湯々里ミートランド キャンプ場 その2
何時か解らないが、夜中、雪ではなく雨が降った。何で雨!飛び起きて外に出た。
酔っ払って寝床についたのだ。可愛い道具達が雨に打たれている確率が非常に高い。
やはり、タープの外に設置していた可愛いあぐらイスがビチョビチョに濡れてしまった。
道具類を非難させ、暖かい寝床にもどりt・・・ガチャン!・・・あっ!買ったばかりの黒じょかが割れてしまった!
酒は力は恐ろしい。人間の所作を大胆に、そして大雑把にさせる。
気に入った道具を失うのは悲しい。恋人を失うようだ。あぁ、さっきまで私を楽しませてくれたキミはもう戻ってこないのだ。
意気消沈してシュラフに入ると、即眠りに落ちた。すぐに眠れる酒の力は素晴らしい。
気づいたらテント内が明るくなっていた。朝だ。
前日、ビールを飲み、四合瓶を空けている。二日酔いだった。
そろりと外に出ると、朝焼けが美しかった。


朝方、雨から雪になったらしく、タープには薄っすら雪が積もっていた。
よくよく見ると、タープが前日よりたわんでいる。夜の雨で雪が融け、ロープの張りが緩んだのだと思う。
ロープの張りを、自在で調整する。

今日はどうやら暖かいらしい。
昼頃の気温は5℃くらいで、雪もじんわりと融けている。
しかし、風が結構強い。
風が何度もタープを襲うので、ハラハラしていたら、案の定、タープがぶっ飛んだ。

(写真の犬は、キャンプ場で飼っている犬で、温泉に浸かっていると覗きに来る、温泉犬のヒメちゃん(メス)。私の食料をせびりに来る可愛いヤツである)
タープを張りなおすと来る風、ぶっ飛ぶタープ。夕方まで5、6回は繰り返した。
ぶっ飛ぶ理由は、タープを固定しているペグの周りの雪が融け、少しの力で抜けてしまう為だった。
タープがぶっ飛ぶと、ペグもぶっ飛ぶ。踏み固めていない雪面ににペグが飛ぶので、どこに行ったか解らないので苦労した。
夕方になると、急に冷えてきた。
かなり寒い。しかも風が強い。風が一層体感温度を下げる。
我慢ならん。
今、何度だ。・・・げぇっ!マイナス7℃!
昼間からの落差が凄い。
寒さが限界を超えると、文明の利器は無意味である。デジカメは起動するも、ボタンを押しても撮影を拒否し、ラジオは電源をオンにしても、音が出なくなった。iPhoneに至っては、昼間に100%に充電したものが0%になった。これは本当である。
足先が冷たい。
昼間に風呂に入った時に足の裏が少し濡れていたのだ。靴を脱いで焚き火で暖めよう。
・・・ん?全然温まらん!お、暖かくなってきたか?・・・げぇっ!靴下が焦げてる!
キッチリ防寒対策を施した服装に、焚き火などの外からの熱は殆ど意味がない。
着込んだもので体温が逃げないのと同様に、外の熱が着込んだものの中に伝わらないのだ。
18時の時点でこれである。
星は見えるが、これだけ寒くて風が強いと、天体望遠鏡で遊ぼうという気も失せる。
夜中にかけて、もっと気温は下がるだろう。
今日は自然に負けた。これだけしても駄目か。次に向けて、また装備を強化するしかない。孤独な男は諦めないのだ。
やかん水筒で湯たんぽを準備し、19時前にはテントに逃げ込んだ。
足先が温まると、結構眠くなるもので、何とか寝れた。
1時半、目を覚ます。
ソロキャンプデビューの時を思い出す。しかし、寒くは無い。
風がかなり強い。昼間、タープがぶっ飛んだ事を思い出し、不安になる。
この寒さで、そしてこの暗さでタープがぶっ飛んだら再設営する事も仕舞う事も、いずれも絶望的である。
強い風が吹くたびにドキリとする。
3時、目を覚ます。
19時頃に寝始めたのだから当然である。そんなに寝ていられないのだ。
小便がしたい。生理現象は仕方がないが、外には出たくない。我慢する。
眠くは無いが、じっとするしかない。己との戦いである。幸いな事に、湯たんぽのお陰で寒くは無い。
風がいよいよ強まる。
4時半頃、なんとか寝られた。
目を覚ますと朝日でテント内が明るくなっていた。
朝の気温はマイナス6℃だった。
焚き火を起こし、手をあぶり、温かい飲み物を飲む。
ほっと一息ついていると、晴れているのに乾いた雪がちらつく。
寒いので、雪の結晶がしっかりしている。

コッヘルに湯を作り、レンジでチンすると食べられるご飯にタマゴスープの素を加えて、タマゴ雑炊の朝食を食べ、撤収を開始する。

撤収は面倒臭さと、また現実世界に引き戻される事を思い出し、気が重い作業だ。
タープを固定していたペグ周りは、寒さで凍り付いて、カチンコチンだった。夜中にタープがぶっ飛ぶという恐怖と妄想は無用の心配だったのである。
今度は、秋田のとことん山だ。
次回に向け、寒さについて、もう一度考えてみたい。
余談だが、キャンプ場のお母さんに、「大学生ですか」と聞かれた。
ヒゲを生やしているのに。もうオジサンに片足突っ込んでいるのに。
ミートランドの女将は世辞が上手い。
1月3日~1月5日学んだ事:
・雪中ソロキャンプは楽しい
・日本酒は燗で飲め
・湯たんぽを準備しろ
・雪が解ければタープはぶっ飛ぶ
・寒さに電子機器は無用と知れ
・防寒着に外からの熱は意味はない
・靴下を焦がすな
・濡れが冷えに直結すると心得よ
・小便は溜め込むな
・防寒をもう一度考え直せ
Posted by at 18:16│Comments(2)
│ソロキャンプ
この記事へのコメント
ソロキャンプさん、はじめまして。
facebookで簡易レポ?を拝見させて頂きました。仙台にお住まいなのですね。私は神奈川県に住んでいます。今回のblogを楽しく拝見させて頂きました。
私は去年の12月~1月に冬ソロキャンプデビューしようと思っていたのですが都合がつかず、2月以降に行こうと思っています。
寒さ、雪の量共に仙台の比ではないと思いますが、初冬ソロキャンプですので、今からワクワク・ドキドキです(笑)
facebookで簡易レポ?を拝見させて頂きました。仙台にお住まいなのですね。私は神奈川県に住んでいます。今回のblogを楽しく拝見させて頂きました。
私は去年の12月~1月に冬ソロキャンプデビューしようと思っていたのですが都合がつかず、2月以降に行こうと思っています。
寒さ、雪の量共に仙台の比ではないと思いますが、初冬ソロキャンプですので、今からワクワク・ドキドキです(笑)
Posted by とのぐ
at 2014年01月06日 04:45

とのぐさん、はじめまして。
facebookのコミュティページ、確かに開設しております!
宣伝も何もしておりませんでしたので、facebookからこちらにたどり着かれるとは思いませんでした!
facebookの方も、悲しい事に、見に来て下さる方が少ないようです。
私なんか違って色々とご経験が豊富そうですので、きっと冬ソロでも楽しめますよ!
facebookのコミュティページ、確かに開設しております!
宣伝も何もしておりませんでしたので、facebookからこちらにたどり着かれるとは思いませんでした!
facebookの方も、悲しい事に、見に来て下さる方が少ないようです。
私なんか違って色々とご経験が豊富そうですので、きっと冬ソロでも楽しめますよ!
Posted by saltpine
at 2014年01月06日 08:57

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