2014年10月05日
山歩き 泉ヶ岳~北泉ヶ岳 かもしかコース 20141005
今週末は、台風の影響で日曜から天気が崩れるという予想になっていた。
本当は、福島県の桧原湖近辺でキャンプして、翌日に磐梯山に登る計画を立てていたのだが、天気の影響で計画を変更する事にした。実は、金曜日が飲み会だった為、計画を変更したおかげで寝坊しても良い事になり、少し助かったとも思った。余り無理をして遊ぶのもどうかと思う。
天気が崩れるのは、午後からだ。午前中に下山出来ればいいという事なのだから、泉ヶ岳にでも行ってみよう。
この時持っていった物
服装
ザック内(グレゴリー Z35)
前回の蔵王のトラブルで、これでもかと懲りた。もうあのようにならない為に、しっかりと準備した。
GPSと地図を購入した。
GPSはGARMINのeTrex30にした。日本語版を買うと60000円という恐ろしい値段がするが、英語版であれば安く購入する事が出来る。私はオークションで28000円で購入した。勿論新品だ。メニューも日本化パッチを当ててもらっている。東日本の地図もつけて貰った。高い事には変わりは無いが、冬の為に欲しいと考えていたので、先行投資と考えよう。とにかく、これで安心して歩ける。
地図は当然携行すべきものだ。今までの私が馬鹿だった。使いこなせるかと言うと、本を読んだ程度の知識なので、ゆくゆくは読図講習会等に参加してみよう。
ツェルトも購入した。泉ヶ岳では出番はまずないだろう。しかし前回、もしかしたらビバーク、と意識した事件もあって購入を決意した。ポイントが溜まっていたので、安く手に入れる事が出来た。アライテントの説明書には、ツェルトはお守りではなく活用してこそだとある。その内、ツェルト泊もチャレンジしてみよう。
それにしても、山の道具というのは金がかかる。
初心者のクセに一丁前に物ばかり揃えて、と思う人も居るかも知れない。私はそうではないと思う。初心者だからこそ、万が一の時の為に備えるべきなのだ。勿論、泉ヶ岳のような超低山では必要ない装備もあるが、別な山では必要な装備なのだからいいのだ。
そして何より、私は単独だ。誰も助けれくれないし、誰の知識にも頼る事は出来ない。装備を整える事というのは、自己防衛なのだ。
そう自分を思い込ませて、浪費の道を突き進むのである。
今回の私の目的は2つある。
1つ目は、自分の成長度を測ることだ。
約1ヶ月前、泉ヶ岳に登ってみて、己の体力のなさに驚いた。あれからほぼ毎週、山に通った。少し気にしていた腹も真っ平に戻ったし、日が出ている間の時間くらいは行動出来るようになった。
わずか1ヶ月でも、あれから体力はついた筈なのだ。もう一度泉ヶ岳を登って、どう感じるか試してみたいのだ。
2つ目は、北泉ヶ岳から船形山へ繋がる縦走路を確認する事だ。
実は、旗坂野営場近くの登山口から船形山に登り、泉ヶ岳への縦走路に入りその途中で一泊、翌日泉ヶ岳まで歩き下山する、という2日がかりの縦走をしてみたいと考えている。
途中の1泊は、テントを張ろうと考えている。行程も20km程度なので、2日もあれば余裕だろう。
ただ、どんな様子なのかも解らず突っ込んでいくのはやや不安が残るので、縦走路の出口くらいは見ておこう、というのが目的なのだ。
さて、泉ヶ岳だ。
前回と同じ水神コースを歩いて面白くない。今回はかもしかコースを歩く事にした。
かもしかコースは、健脚向けのコースという事になっている。このコースは、泉ヶ岳のスキー場を直登し、兎平と岡沼を超えて、やや厳しめの坂を登っていくと頂上にたどり着く、というコースだ。前回はビギナー向けの水神コースでヒイヒイ言っていたので、不安は無くはないが、多少の自信はついたので、大きな心配はないだろう。キツかったら体力作りと思えばいい。
そうだ。体力作りだ。
私は、冬にも山歩きを楽しみたいと思っている。勿論、初心者が遊べる範囲でだ。冬山は体力が必要だそうなので、今の内に体力作りに励む必要がある。ワガママボディを作るのだ。

今回の新兵器、GPSだ。
英語版なのに、日本語の地図で表示してくれる。オークションで取引した時につけてくれた地図がこれだったのだ。地図は英語になるだろうと覚悟していたが、ラッキーだった。
これが活躍する様なシーンはないだろうが、まずは試用してみよう。

スキー場を登っていく。
何というか、歩きにくい。芝生の上を登山靴で歩くというのは違和感がある。というか何か妙に疲れるぞ、これは。
まあ、歩き始めだからだろう。

振り返ると、良い眺めだ。
午後から雨が降るという事だが、結構見通しがきいている。仙台新港まで見える。雲ってはいるが、綺麗だ。
ただ立ち止まると、ブヨが耳元に纏わり付く。泉ヶ岳は虫が多い。

スキー場を登り終え、表示に従って進んでいく。
泉ヶ岳は、こうした標識(?)が多い。人が多く入る山なので、道迷いにならない様に短い間隔で設置されているのだろう。そして、コース同士が行き来出来る様に繋がっており、途中からコースを変える事も出来る様になっている。

兎平だ。
兎は居ないし、人も居ない。
日曜だというのに、人が居ない。いつもの事だが、私一人だ。
午後から雨が降るから山に来ていないだけなのだろうか。それとも、このかもしかコースが不人気なのだろうか。
いずれにせよ、自分のペースで歩いていけるのは、本当に良い。一人で良かった。山もキャンプもソロに限る。
それにしても、ここはテントを張るのに丁度良さそうな所だ。

岡沼だ。
沼なのに、水がない。湿地だろうか。もしかすると、季節によっては沼の様になるのだろうか。
泉ヶ岳は歩いていて風景に変化が無くて面白くない山だと思っていたが、このコースはそうでもないようだ。新鮮な驚きがある。

少しづつ坂がキツくなる。
しかし、思ったよりもグングン登っていける。なかなか調子が良い。
多少息はあがるが、休憩したいと思うほどではない。
坂が急なので、振り返ると高度感のある箇所もある。高い所に立っていると思うと、少し足がすくむ。情けない。
暑くなったので、フリースを脱いでTシャツ姿になった。今の時期なら、まだTシャツでも全く苦にならない。

泉ヶ岳は、あまり紅葉が進んでいない。色づいている木もあるが、全体的には、これからといった様子だ。
頂上に近づくにつれて、ガスが出てきた。私の霧男の本領発揮という所か。
風も程よく吹いて、火照った肉体をさわやかに冷やしてくれる。

あっという間に泉ヶ岳山頂に到着した。2時間10分のコースを1時間半で来る事が出来た。余裕だった。
今回の目的は、自分の成長度を測るのが一つの目的だった。あれから大いに成長したと実感出来た。自分の事を言うのも何だが、人の成長と言うのは大したものだ。一人で歩いているから、評価するのも自分しか居ないのだから、まあいいだろう。
前回タッチしなかった三角点にタッチの儀式をする。
前回登る前、「泉ヶ岳ごとき」とか「泉ヶ岳なんて」と思っている節があった。こうして2回歩いて、そうした思いは無くなった。前回の反省から、あの厳しい思いに尊崇の気持ちを抱きながら歩いた今日、泉ヶ岳と和解出来た様に感じる。


さあ、次の目的地、北泉ヶ岳に向かって出発だ。
泉ヶ岳と北泉ヶ岳では、北泉ヶ岳の方が標高が高い。泉ヶ岳が標高1172mで、北泉ヶ岳が標高1253mだ。北泉ヶ岳を泉ヶ岳という名前にしなかったのは何故だろうか。不思議だ。

林間を、赤い目印に従って進んでいく。
泉ヶ岳から三叉路という中間地点までは、ほぼずっと下りだ。

三叉路に到着した。つまり、この合流した道が、船形山への縦走路になる。この先をずっと行けば、船形山山頂なのだ。
今回は、北泉ヶ岳山頂までの様子見だ。

季節だからだろう。キノコが結構生えている。
これなんか、ヌルリとして結構美味そうに見える。しかし、これは毒キノコの様な気がする。私の中のスーパー山菜人の滾る血が警告するのだ。きっと毒だ。
山菜は慣れれば簡単に見分けもつくが、キノコも慣れなのだろうか。毒が怖くて覚えようと思わないのだから、私には向いていないに違いない。

北泉ヶ岳に向かう道には、大きなブナの木が何本も生えている。
霧と相まって、非常に美しい。とても幻想的に見えるのだ。
凄い霧なので、今にも雨が降ってもおかしくない状態だが、不思議と降る気がしない。一人で歩いていると、山が私を受け入れてくれている様に思えてくる。

北泉ヶ岳山頂に到着した。
船形山まで14kmだ。疲れを全然感じないので、このまま船形山に向かって歩いて行けそうに感じる。天気さえ崩れなれば、もう少し進んでみたかった。
これで2つ目の目的も果たした。船形山への縦走路も確認出来た。冬になる前に、船形山から泉ヶ岳に向かっての縦走をチャレンジしてみよう。不安なのは、船形山近辺は熊が非常に多いという事だ。しかも、秋は冬に向けて食料を沢山食べる時期なのだ。やるならば、本当に気をつけねばならない。
やってみたいと思う事が多いのは良い事だ。同じことばかりしていてもつまらない。


三叉路まで戻り、水神方面に向かって歩く。

途中、カサがあった。差し傘ではなく、笠だ。何でこんな所に・・・。
これを被って山を歩くだけで目立つだろうに、何故こんな所に落ちているのか。不思議だ。
雨が降るから持っていけ、という山からのプレゼントだったのだろうか。

三叉路から水神への中間地点のお花畠だ。
花は全く咲いていない。
兎平には兎は居ないし、岡沼に沼はないし、お花畠には花はない。どうなっているんだ。

水神に到着した。
数名の方が休憩中だった。雨が降るかもしれないのに、これから登るのだろうか。
それにしても体力が余っている。もう一度、頂上まで歩いて行きたい気持ちだ。
水神を過ぎてから、人とすれ違うようになってきた。かもしかコースから北泉ヶ岳にかけては、人が少ないのだろう。途中2、3名とすれ違いはしたが、本当に人と会わない道中だった。一人を満喫出来たのだから満足だ。

間伐で木が切られている。
こんな登山道脇を間伐してどうするのだ。笹まで刈ってしまって、何の為にやっているのだ。植生を破壊する為にやっているとしか思えない。
先週、泉ヶ岳はトレイルランの大会で使われたという。その為に伐採したのだろうか。
山の植物を守りましょうと言っている一方で、こういうやたらめったらな切り方をする。この辺りの木を将来的に木材として使うのだろうか。そうでないのなら、間伐は不要なのではないだろうか。人工林ではなく、みんな自然を見に来ているのだ。
これを見た時は、本当に腹が立った。自然を大切にしろ。バカヤロウ。

駐車場前のキャンプ場に到着した。
家族が楽しそうにバーベキューや芋煮会をしている。焼肉の良い匂いがする。
7時半に出発して、下山完了が11時45分だ。約4時間か。かもしかコースで泉ヶ岳に登って、北泉ヶ岳から下山、なかなか良いタイムではないだろうか。
午後から雨が降るというし、時間的にもピッタリだ。計画通りに全てが終わった。
多少トラブルがあった方が、ブログに書く内容に困らなくていいのだが、たまにはこういう時があってもいいだろう。
日曜をゴロゴロするのに使わないで良かった。山に来て満足した。

本当は、福島県の桧原湖近辺でキャンプして、翌日に磐梯山に登る計画を立てていたのだが、天気の影響で計画を変更する事にした。実は、金曜日が飲み会だった為、計画を変更したおかげで寝坊しても良い事になり、少し助かったとも思った。余り無理をして遊ぶのもどうかと思う。
天気が崩れるのは、午後からだ。午前中に下山出来ればいいという事なのだから、泉ヶ岳にでも行ってみよう。
この時持っていった物
服装
服装 | 薄手のフリース、Tシャツ、パンツ、トレッキングシューズ |
ザック内(グレゴリー Z35)
服 | フリース、シェルジャケット |
クッカー類 | スノーピーク トレック900、イワタニプリムス P-153、250OD缶、シエラカップ、スポーク |
食料 | 握り飯、カップヌードルミニ、スープ、ティーバッグ、チョコバー、飴、水(プラティパスビッグジップSL 1000ml入)、予備の水(プラティパス2 1000ml入) |
雨具 | ザ・ノースフェイス レインテックス FLIGHT M |
地図 | GARMIN eTrex30(GPS)、地図、ISUKA マップケース、コンパス |
非常用 | アライテント スーパーライトツェルト2、張り網 |
その他 | ラジオ、ナイフ、ヘッドライト、熊鈴、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、コンパクトデジカメ、トレッキングポール |
前回の蔵王のトラブルで、これでもかと懲りた。もうあのようにならない為に、しっかりと準備した。
GPSと地図を購入した。
GPSはGARMINのeTrex30にした。日本語版を買うと60000円という恐ろしい値段がするが、英語版であれば安く購入する事が出来る。私はオークションで28000円で購入した。勿論新品だ。メニューも日本化パッチを当ててもらっている。東日本の地図もつけて貰った。高い事には変わりは無いが、冬の為に欲しいと考えていたので、先行投資と考えよう。とにかく、これで安心して歩ける。
地図は当然携行すべきものだ。今までの私が馬鹿だった。使いこなせるかと言うと、本を読んだ程度の知識なので、ゆくゆくは読図講習会等に参加してみよう。
ツェルトも購入した。泉ヶ岳では出番はまずないだろう。しかし前回、もしかしたらビバーク、と意識した事件もあって購入を決意した。ポイントが溜まっていたので、安く手に入れる事が出来た。アライテントの説明書には、ツェルトはお守りではなく活用してこそだとある。その内、ツェルト泊もチャレンジしてみよう。
それにしても、山の道具というのは金がかかる。
初心者のクセに一丁前に物ばかり揃えて、と思う人も居るかも知れない。私はそうではないと思う。初心者だからこそ、万が一の時の為に備えるべきなのだ。勿論、泉ヶ岳のような超低山では必要ない装備もあるが、別な山では必要な装備なのだからいいのだ。
そして何より、私は単独だ。誰も助けれくれないし、誰の知識にも頼る事は出来ない。装備を整える事というのは、自己防衛なのだ。
そう自分を思い込ませて、浪費の道を突き進むのである。
今回の私の目的は2つある。
1つ目は、自分の成長度を測ることだ。
約1ヶ月前、泉ヶ岳に登ってみて、己の体力のなさに驚いた。あれからほぼ毎週、山に通った。少し気にしていた腹も真っ平に戻ったし、日が出ている間の時間くらいは行動出来るようになった。
わずか1ヶ月でも、あれから体力はついた筈なのだ。もう一度泉ヶ岳を登って、どう感じるか試してみたいのだ。
2つ目は、北泉ヶ岳から船形山へ繋がる縦走路を確認する事だ。
実は、旗坂野営場近くの登山口から船形山に登り、泉ヶ岳への縦走路に入りその途中で一泊、翌日泉ヶ岳まで歩き下山する、という2日がかりの縦走をしてみたいと考えている。
途中の1泊は、テントを張ろうと考えている。行程も20km程度なので、2日もあれば余裕だろう。
ただ、どんな様子なのかも解らず突っ込んでいくのはやや不安が残るので、縦走路の出口くらいは見ておこう、というのが目的なのだ。
さて、泉ヶ岳だ。
前回と同じ水神コースを歩いて面白くない。今回はかもしかコースを歩く事にした。
かもしかコースは、健脚向けのコースという事になっている。このコースは、泉ヶ岳のスキー場を直登し、兎平と岡沼を超えて、やや厳しめの坂を登っていくと頂上にたどり着く、というコースだ。前回はビギナー向けの水神コースでヒイヒイ言っていたので、不安は無くはないが、多少の自信はついたので、大きな心配はないだろう。キツかったら体力作りと思えばいい。
そうだ。体力作りだ。
私は、冬にも山歩きを楽しみたいと思っている。勿論、初心者が遊べる範囲でだ。冬山は体力が必要だそうなので、今の内に体力作りに励む必要がある。ワガママボディを作るのだ。

今回の新兵器、GPSだ。
英語版なのに、日本語の地図で表示してくれる。オークションで取引した時につけてくれた地図がこれだったのだ。地図は英語になるだろうと覚悟していたが、ラッキーだった。
これが活躍する様なシーンはないだろうが、まずは試用してみよう。

スキー場を登っていく。
何というか、歩きにくい。芝生の上を登山靴で歩くというのは違和感がある。というか何か妙に疲れるぞ、これは。
まあ、歩き始めだからだろう。

振り返ると、良い眺めだ。
午後から雨が降るという事だが、結構見通しがきいている。仙台新港まで見える。雲ってはいるが、綺麗だ。
ただ立ち止まると、ブヨが耳元に纏わり付く。泉ヶ岳は虫が多い。

スキー場を登り終え、表示に従って進んでいく。
泉ヶ岳は、こうした標識(?)が多い。人が多く入る山なので、道迷いにならない様に短い間隔で設置されているのだろう。そして、コース同士が行き来出来る様に繋がっており、途中からコースを変える事も出来る様になっている。

兎平だ。
兎は居ないし、人も居ない。
日曜だというのに、人が居ない。いつもの事だが、私一人だ。
午後から雨が降るから山に来ていないだけなのだろうか。それとも、このかもしかコースが不人気なのだろうか。
いずれにせよ、自分のペースで歩いていけるのは、本当に良い。一人で良かった。山もキャンプもソロに限る。
それにしても、ここはテントを張るのに丁度良さそうな所だ。

岡沼だ。
沼なのに、水がない。湿地だろうか。もしかすると、季節によっては沼の様になるのだろうか。
泉ヶ岳は歩いていて風景に変化が無くて面白くない山だと思っていたが、このコースはそうでもないようだ。新鮮な驚きがある。

少しづつ坂がキツくなる。
しかし、思ったよりもグングン登っていける。なかなか調子が良い。
多少息はあがるが、休憩したいと思うほどではない。
坂が急なので、振り返ると高度感のある箇所もある。高い所に立っていると思うと、少し足がすくむ。情けない。
暑くなったので、フリースを脱いでTシャツ姿になった。今の時期なら、まだTシャツでも全く苦にならない。

泉ヶ岳は、あまり紅葉が進んでいない。色づいている木もあるが、全体的には、これからといった様子だ。
頂上に近づくにつれて、ガスが出てきた。私の霧男の本領発揮という所か。
風も程よく吹いて、火照った肉体をさわやかに冷やしてくれる。

あっという間に泉ヶ岳山頂に到着した。2時間10分のコースを1時間半で来る事が出来た。余裕だった。
今回の目的は、自分の成長度を測るのが一つの目的だった。あれから大いに成長したと実感出来た。自分の事を言うのも何だが、人の成長と言うのは大したものだ。一人で歩いているから、評価するのも自分しか居ないのだから、まあいいだろう。
前回タッチしなかった三角点にタッチの儀式をする。
前回登る前、「泉ヶ岳ごとき」とか「泉ヶ岳なんて」と思っている節があった。こうして2回歩いて、そうした思いは無くなった。前回の反省から、あの厳しい思いに尊崇の気持ちを抱きながら歩いた今日、泉ヶ岳と和解出来た様に感じる。


さあ、次の目的地、北泉ヶ岳に向かって出発だ。
泉ヶ岳と北泉ヶ岳では、北泉ヶ岳の方が標高が高い。泉ヶ岳が標高1172mで、北泉ヶ岳が標高1253mだ。北泉ヶ岳を泉ヶ岳という名前にしなかったのは何故だろうか。不思議だ。

林間を、赤い目印に従って進んでいく。
泉ヶ岳から三叉路という中間地点までは、ほぼずっと下りだ。

三叉路に到着した。つまり、この合流した道が、船形山への縦走路になる。この先をずっと行けば、船形山山頂なのだ。
今回は、北泉ヶ岳山頂までの様子見だ。

季節だからだろう。キノコが結構生えている。
これなんか、ヌルリとして結構美味そうに見える。しかし、これは毒キノコの様な気がする。私の中のスーパー山菜人の滾る血が警告するのだ。きっと毒だ。
山菜は慣れれば簡単に見分けもつくが、キノコも慣れなのだろうか。毒が怖くて覚えようと思わないのだから、私には向いていないに違いない。

北泉ヶ岳に向かう道には、大きなブナの木が何本も生えている。
霧と相まって、非常に美しい。とても幻想的に見えるのだ。
凄い霧なので、今にも雨が降ってもおかしくない状態だが、不思議と降る気がしない。一人で歩いていると、山が私を受け入れてくれている様に思えてくる。

北泉ヶ岳山頂に到着した。
船形山まで14kmだ。疲れを全然感じないので、このまま船形山に向かって歩いて行けそうに感じる。天気さえ崩れなれば、もう少し進んでみたかった。
これで2つ目の目的も果たした。船形山への縦走路も確認出来た。冬になる前に、船形山から泉ヶ岳に向かっての縦走をチャレンジしてみよう。不安なのは、船形山近辺は熊が非常に多いという事だ。しかも、秋は冬に向けて食料を沢山食べる時期なのだ。やるならば、本当に気をつけねばならない。
やってみたいと思う事が多いのは良い事だ。同じことばかりしていてもつまらない。


三叉路まで戻り、水神方面に向かって歩く。

途中、カサがあった。差し傘ではなく、笠だ。何でこんな所に・・・。
これを被って山を歩くだけで目立つだろうに、何故こんな所に落ちているのか。不思議だ。
雨が降るから持っていけ、という山からのプレゼントだったのだろうか。

三叉路から水神への中間地点のお花畠だ。
花は全く咲いていない。
兎平には兎は居ないし、岡沼に沼はないし、お花畠には花はない。どうなっているんだ。

水神に到着した。
数名の方が休憩中だった。雨が降るかもしれないのに、これから登るのだろうか。
それにしても体力が余っている。もう一度、頂上まで歩いて行きたい気持ちだ。
水神を過ぎてから、人とすれ違うようになってきた。かもしかコースから北泉ヶ岳にかけては、人が少ないのだろう。途中2、3名とすれ違いはしたが、本当に人と会わない道中だった。一人を満喫出来たのだから満足だ。

間伐で木が切られている。
こんな登山道脇を間伐してどうするのだ。笹まで刈ってしまって、何の為にやっているのだ。植生を破壊する為にやっているとしか思えない。
先週、泉ヶ岳はトレイルランの大会で使われたという。その為に伐採したのだろうか。
山の植物を守りましょうと言っている一方で、こういうやたらめったらな切り方をする。この辺りの木を将来的に木材として使うのだろうか。そうでないのなら、間伐は不要なのではないだろうか。人工林ではなく、みんな自然を見に来ているのだ。
これを見た時は、本当に腹が立った。自然を大切にしろ。バカヤロウ。

駐車場前のキャンプ場に到着した。
家族が楽しそうにバーベキューや芋煮会をしている。焼肉の良い匂いがする。
7時半に出発して、下山完了が11時45分だ。約4時間か。かもしかコースで泉ヶ岳に登って、北泉ヶ岳から下山、なかなか良いタイムではないだろうか。
午後から雨が降るというし、時間的にもピッタリだ。計画通りに全てが終わった。
多少トラブルがあった方が、ブログに書く内容に困らなくていいのだが、たまにはこういう時があってもいいだろう。
日曜をゴロゴロするのに使わないで良かった。山に来て満足した。

Posted by at 15:59│Comments(6)
│山歩き
この記事へのコメント
こんにちは。
おぉ~、新兵器のGPSですね!
日本語版を買うと60000円が、英語版オークションで28000円(地図付き)とは、お買い得ですね。
(にしても高いですが・・・)
着々と、冬山の準備が整っていきますね、物も身体も(^^)
P.S.
一瞬、ブヨ記事になるのかと思いました(^^);
おぉ~、新兵器のGPSですね!
日本語版を買うと60000円が、英語版オークションで28000円(地図付き)とは、お買い得ですね。
(にしても高いですが・・・)
着々と、冬山の準備が整っていきますね、物も身体も(^^)
P.S.
一瞬、ブヨ記事になるのかと思いました(^^);
Posted by r_island
at 2014年10月05日 16:25

ワガママボディ化計画着々と進んでますね。
毎週歩き続けてることが凄いです。
毎週歩き続けてることが凄いです。
Posted by らば
at 2014年10月05日 18:30

r_islandさん。こんにちは。
いやぁ、お金使いまくっています。
山って、大きな間違いがあると、命の問題に繋がったり、人様に迷惑をかける事になるので、きっちり準備する事にしました。
身体は人並みの体力になった位の感じですので、まだまだこれからです。
ブヨは・・・どうもブヨに縁があるようです。
名実ともにブヨブロガーです。
いやぁ、お金使いまくっています。
山って、大きな間違いがあると、命の問題に繋がったり、人様に迷惑をかける事になるので、きっちり準備する事にしました。
身体は人並みの体力になった位の感じですので、まだまだこれからです。
ブヨは・・・どうもブヨに縁があるようです。
名実ともにブヨブロガーです。
Posted by saltpine
at 2014年10月06日 09:04

らばさん。こんにちは。
歩きたいという欲求があるようです。
週末に向けて計画を立てている時なんて、もうたまりません。
でも、ソロキャンプのブログなのに、山ばっか歩いていていいのかとも思いますが、まあニッチな趣味のブログだから何でもいいですよね。
歩きたいという欲求があるようです。
週末に向けて計画を立てている時なんて、もうたまりません。
でも、ソロキャンプのブログなのに、山ばっか歩いていていいのかとも思いますが、まあニッチな趣味のブログだから何でもいいですよね。
Posted by saltpine
at 2014年10月06日 09:06

お疲れさまです。
装備品がすごいですね!羨ましいかぎりです。
GPSは欲しいけど手が出せません。
かもしかコースで私も数年前に富士登山前にトレーニングしてました。
あの坂の下りが特に辛いんですよね・・
装備品がすごいですね!羨ましいかぎりです。
GPSは欲しいけど手が出せません。
かもしかコースで私も数年前に富士登山前にトレーニングしてました。
あの坂の下りが特に辛いんですよね・・
Posted by NAOMARU
at 2014年10月09日 00:01

NAOMARUさん。こんにちは。
未熟さを道具で補おうとしていて、少し恥ずかしいです。
お金は無いのに、道具ばっかり買っています。
富士山ですかー。
私は、何も考えないで楽しいとぃう理由だけで山を歩いていますが・・・富士山ですかー。
まだ考えも及びません。
未熟さを道具で補おうとしていて、少し恥ずかしいです。
お金は無いのに、道具ばっかり買っています。
富士山ですかー。
私は、何も考えないで楽しいとぃう理由だけで山を歩いていますが・・・富士山ですかー。
まだ考えも及びません。
Posted by saltpine
at 2014年10月09日 16:58

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。