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2015年03月16日

山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

ゴロゴロしている。外に出ずにずっと。休日ひきこもり現象だ。
仕事で北海道と仙台を行き来する生活が続いており、自分の布団で眠る事が殆ど出来ない所為か、自宅に帰ると寝てばかりいるのだ。
キャンプにも行きたいし、山にも行きたいのだけれど、どうも動きたくない。
これはリハビリが必要だ。外で遊びたくてウズウズしている弟と一緒に、釣りにでも行こう。


この時持っていった物
服装
種別
内容
服装 アンダーウェア上下、フリース、パンツ、マウンテンパーカ、ニット帽、ネオプレンソックス、渓流シューズ

ザック内(グレゴリー Z35)
種別
内容
釣り道具 釣竿、ミャク釣り仕掛け、ミミズ
クッカー類 ダグ 焚火缶、エバニュー ハンドル、イワタニプリムス P-153、250OD缶、シエラカップ2個、割り箸2膳、薪
食料 鍋の材料(ジップロック)
イス ドッペルギャンガー フォールディング 超々ジュラルミン
ダウンジャケット
その他 ナイフ、ヘッドライト、ファーストエイドキット、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、コンパクトデジカメ、ウェアラブルカメラ、トレッキングポール、スノースコップ

釣り装備というか、デイキャンプならぬデイ野営装備だ。
目的地は、まだまだ雪が残るので、薪の調達は場合によっては出来ない可能性がある。前回のキャンプに引き続いて、今回も薪を背負っていく事にした。
イスは、メイフライチェアで雪の上に座ると、尻が濡れてしまう事が解ったので、ドッペルギャンガーのフォールディング超々ジュラルミンという、軽いだけが取り柄のオモチャのようなものを持っていく事にした。


今回は、釣りをして、焚き火をして、魚を焼いて食べる、それが目的だ。
これを前々からやりたかったのだ。男のロマンだ。獲物を獲得して、その自然の恵みを原始的な調理法で食らう。男ならば血沸き肉踊る遊びだ。いいぞ、想像したら調子が出てきた。
そして更に、そろそろフキノトウが出てくる頃なので、見つけたら採取したい。フキノトウの天ぷらを食べねば、春はやってこないのだ。
一人でキャンプをしたり、一人で山を歩く事が続いていたが、今回は弟と行く。弟は仕事が忙しいようで、私の動画を見る事で遊びたい気持ちを我慢しているという、けなげな男だ。この弟を楽しませてやりたいという兄心もあって、釣りと焚き火と焚き火料理が上手くいくように計画した。

さて、これ以上無い程の晴天だ。今日の釣りは私も楽しみにしていた。天気が悪かったり、業務上の都合がつかなかったりと2回計画が流れた上でのこの晴天なので、何とも嬉しい。
弟と待ち合わせ、現地に向かって出発する。遠くに見える真っ白な蔵王に心惹かれる。雪が多少あった方が、早春の渓流釣りの雰囲気を楽しめるが、今日の状態はどうだろうか。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

現地に到着すると、思った以上に雪が多い。林道を車で進んで行こうとするも、雪があって進めそうにない。しかし弟が大丈夫だと先に進めようとするのが恐ろしい。コイツと雪山に一緒に行ったら、根拠の無い自信で無謀に突っ込み、極寒のビバークを余儀なくさせられ、どうしようもない状況になった時、兄ちゃんごめんと謝るタイプだ、とふと思った。ある意味、慎重すぎる私に対して、弟は大胆さがあるから、尚更そう思うのかも知れない。
明らかにもう進められないだろう雪道になったので、車を停め、ここから先は歩いて進む事になった。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

時間はたっぷりある。
まずは林道脇から入っていける砂防ダムを目指して進む。その後、その砂防ダムからやや下って、良さそうなポイントが無いか見に行く事にした。案の定、良い場所があったので、弟が竿を出した。実に2年ぶりの渓流釣りだという事だった。
ここは絶対釣れるだろう、と直感するポイントというのは、確かにある。しかし、そこで魚が出ないという事も良くある。その一方で、こんな水溜りみたいな場所に魚なんか生きていけないだろう、という場所で大きいイワナが釣れたりもする。不思議なのだが、そうなのだ。
まぁ、要するにここでは釣れなかったという事だ。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

今回の私のザックだ。外付けされている薪が悲しい。焚き火を成功させたいので、雪で濡れた流木しか手に入らない事を想定し、、これを持って行かざるを得ない。
そして、今回は水の中をジャブジャブ入って進む事は考えていないので、膝下までのネオプレンソックスと渓流シューズの足元の装備だ。これは確かに歩きやすいし快適なのだが、ここぞという場所で沢を渡れないシーンが出てくる。行動範囲は狭くはなるが、まぁ初回はこんなものだろう。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

最初の砂防ダムまで戻り、再び弟が竿を出す。ここは何度か釣り上げた実績のある場所なので、釣れるとは思っていたが、やはり釣れた。
余り大きくはないが、22~23cm程度の元気なヤマメが出てくれた。これで焚き火でヤマメの塩焼きが楽しめる事が確定した。ヤマメは本当に美しい魚だが、今日ばかりは美しさよりも食い気が優先された。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

やっぱりあった!フキノトウ!
淡い薄緑色の花弁に包まれて、雪の合間から顔を見せてくれるフキノトウ。これも美しい。そして美味い。自然はなんと美しいのだろう。そして食べると、どうしてこれほど季節を感じさせてくれるのか。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

1つ目の砂防ダムを超え、しばらく沢沿いを進むが、この晴天で雪がグズグズに腐り、雪面を歩くとズボスボと足がめり込み、歩く所ではない。汗をかきながら頑張ったが、弟がギブアップ寸前だったので、林道へと戻り、2つ目の砂防ダムへ向かう事にした。細マッチョの体力モリモリの弟だが、使う筋肉が違うと、体力の無い私が勝つのだから面白い。山歩きの経験値が如実に出た瞬間だった。

2つ目の砂防ダムが最終目的地なので、まずはそこを超えて林道を歩き、少し沢も歩き、先の様子を見に行った。どうも雪深いので進むのを止め、2つ目の砂防ダムに戻る事にした。
実は、この2つ目の砂防ダムは、1ヶ月前に私がキャンプした場所だ。ここに帰ってこられて嬉しい気持ちになる。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

よし、ここは私が最初に釣らせて貰おう。私も1年ぶりの釣りだ。ワクワクする。
仕掛けを準備し、落ち込みにエサを流す。流れが緩やかな流芯の外に数回エサを流すと、目印が止まった。アタリだ!竿であわせると、グングンという手応えが伝わってくる。手応えで獲物がデカい事を確信する。久々の感触に興奮しつつ、魚を抜き上げた
デカい!釣り上げた魚を弟と囲む。ヤマメだ。尺(30cm)はないが、28cmはあるだろう。ヤマメならば、これは結構なサイズだ。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

弟がもう一度竿を振る。エサを流すと間も無く竿がしなった。先ほどよりは少し小さいが、まぁまぁのヤマメだ。色が鮮やかで美しい。
合計で3匹釣り上げたが、我々はこれで十分満足した。
これは弟と考えを共有している事だが、渓流釣りで自分が食べられる以上の魚を釣っているのをネットで見かけるが、あれは限られた自然の環境を不必要に荒らしているだけだと思うのだ。渓流は海とは違い、生体資源がごく限られている。釣って殺す行為がダイレクトに沢に影響する。自分が釣るという行為を楽しむ為だけに美しい魚を多数殺すのは、自然破壊だ。自然を生かしながら、自分もそれからほんの少し恵みを得る。私はそんな自然との遊び方がベストだと思う。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

さぁ、次は焚き火だ。
竈を作り、弟に焚き火に火をつけさせる。しっかりガムテープを使っているようで、私の動画を良く見ているのが解る。
薪を背負って持って来てはいたが、乾いた木を入手できたので、結果的には徒労だった。かといって持って帰るのも馬鹿らしいので、ここで燃料として使おう。
濡れた流木も拾ったが、これは結局使わないまま終わった。
塩焼き用の塩を忘れるという痛恨のミスがあったが、弟が持ってきており、その準備の良さに感動した。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

焚き火の火が安定した。
焚き火、塩が振られて焚き火にかけられた渓魚たち、焚き火の火の中で黒光りしている焚火缶。役者は揃った。
それにしても、ドッペルギャンガーのイスのオモチャ感よ。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

この美しい魚たちの命を貰った。それを最高の調理法で調理する。直火の遠火でゆっくりと火が通っていく。
これこれ、これをやりたかったんだよ!男だったら誰だってこれをやりたいに違いない。
これで手にビールが握られていれば、もういう事は無かったのに!
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

おもむろにかぶりつく。美味い!生きていて良かった!
遠火でじっくり焼いたのが良かった。皮がパリッとしていて、中はフワッと柔らかくて、程よく身が締まっている。
私が1匹、弟が2匹食べた。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

焚き火鍋。
焚き火の中で黒光りする焚火缶。やや雑に扱う事で美しく成長していく道具。
直火で料理をすると、蓋を開けた時に灰が入る事があるが、こんな事は気にならない。気になる人はアウトドアに向いていない。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315

いつもの鍋キューブの焚き火鍋だが、弟がとても喜んでくれた。
少し多めに材料を持ってきたが、それでも足らず、最後はサトウのゴハンを投入し、雑炊を作った。それすらもペロリと平らげ、まだまだ食べられるという顔をする。大した男だ。
一人で遊ぶのも楽しいが、気の置けない相手と遊ぶのもまた楽しい。
そして自然の良さを、久々に深い部分から理会出来た。
ストレスというのは、こうして発散するのだ。
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315




タグ :山遊び

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この記事へのコメント
自然の生き物を捕って、火を起こし、最低限の味付けと調理で食す…男のロマンですねぇ~!
お腹も心も満足されたのでは。
Posted by r_islandr_island at 2015年03月16日 19:40
楽しませていただきました。
私は海釣りしか経験がないのですが、
いつか渓流釣りにも挑戦してみたいと思っています。
(こちらには渓流釣りができるポイントがありません。)
こんなところでキャンプをしながら釣りができたら-、
いやー、考えただけでわくわくします!
リタイヤ後の楽しみが増えました!?
Posted by キャッスル at 2015年03月16日 20:30
おおぉぉ!
男のロマンいいですねぇ。
やっぱり北の森は見ているだけで楽しい気持ちになってきます。

いつものダム湖で野営してきたのですが、
釣り士が実に生き生きと釣りを楽しんでおりました。
Posted by らばらば at 2015年03月16日 23:21
こんぼんは

憧れ以外のなにものでもありません。釣った魚を焚き火で塩焼きだなんて、くぅぅっ、って感じですね!

この週末は初めてキャンプ&低山ハイクをやってみるつもりです。

キャンプといっても、かついで山に入るわけではなくて、山の麓のキャンプ場をベースにして、という軟弱さですが。
Posted by armysealsarmyseals at 2015年03月17日 00:49
r_islandさん。こんにちはー。

原始人的な遊び、最高でしたよ。
何であんな事が楽しいのでしょうね。
遠い昔は、糧を得るという行為が、自分の命だったり家族の命だったりを守る行為だったから喜びなのでしょうか。
現代はそれが仕事に当たるのだとは思いますが、何で仕事はクッソつまらないのでしょうね。あーぁ。
Posted by saltpinesaltpine at 2015年03月17日 15:14
キャッスルさん。こんにちはー。

沖縄だと、確かに渓流釣りはないのでしょうね・・・。
でも、海だって同じことを出来ると思います。
浜辺でテントを張って、目の前の海にエサをつけてブン投げておく。魚が運よくかかったら、それを塩焼きや刺身で食らう・・・。
ウーン、興奮してきました。

私からすると、キャッスルさんの浜辺キャンプ、本当にうらやましく、そして憧れるのです。
宮城にそんな場所が無くなってしまったからかも知れません。
お互い、無いからこそ憧れるのでしょうか・・・?
Posted by saltpinesaltpine at 2015年03月17日 15:20
らばさん。こんにちは。


雪の残る沢で釣りをするのはいいですよ。
清浄な気持ちになれます。
私的に渓流釣りが楽しいのは、早春から初夏にかけてです。
山菜採りと一緒に出来るからかも知れません。
夏になると虫と藪だらけで、だんだん足が遠のくのです・・・。
あぁ、ブヨ嫌だなぁ。
Posted by saltpinesaltpine at 2015年03月17日 15:25
armysealsさん。こんにちはー。

ウシシ!ありがとうございます!
今度はこれにキャンプをプラス、更に採取した山菜も調理して食う、これをやってみたいと思います。
目指せ原始人。

キャンプとトレッキング、良さそうですね。
トレッキングした後って、余韻を楽しむためにもキャンプ場に残った方が、より楽しめるかも知れませんね。
前泊でも、移動が楽だし、時間に余裕を持てるし、これも良いですよねー。
レポート楽しみにしていますね。
Posted by saltpinesaltpine at 2015年03月17日 15:30
仙台と北海道を往復する仕事が気になります!私と同じかもしれない…
Posted by 通りすがり at 2015年03月18日 12:39
春の楽しみ満杯ですね、それも弟さんといっしょなんていいなあ
私も山釣りしますが、食べない魚は釣りませんので腕はまったく上達しない万年ビギナーです(笑
ふきのとうは眠っていた魂を覚醒させてくれますね。私は春まで生き永らえたんだなあっていつも思うんですよ。まあまあ健康なのに可笑しいですね。
Posted by ジープ at 2015年03月18日 16:25
わぁ懐かしい光景です。
高校入学まではよく父と渓流釣りに行きました。
私がさばいて、父の焚き火で焼きました。
さばくのが下手で焼いてると身が崩れたりしましたが(^^;;
とても美味しかったのを思い出します。
春の山菜を天ぷらでいただくのも最高ですね!
Posted by otooto at 2015年03月18日 20:32
凄くいいですね!

渓流釣りはしたことないんですが、釣った魚で塩焼きやってみたい!!

ご家族と一緒に楽しい時間に。

山登りの経験は筋肉量を凌駕するんですね!笑
勉強になりました(*^_^*)
Posted by *snow**snow* at 2015年03月18日 20:42
通りすがりさん。こんにちは。初めまして。

動画で顔を出してしまっておいてアレですが・・・。
仕事は、秘密です。
北海道では、暇そうに椅子に座って腕を組んだり、遠くを睨んだりする仕事をしています。意味不明ですね。
仕事中は、頭の中は美しい北海道の女性でいっぱいです。

もし私に気付いても、そっとしておいてあげてくださいね。
Posted by saltpinesaltpine at 2015年03月19日 11:04
ジープさん。こんにちはー。

ジープさんも渓流釣りなさるのですね!
私も弟も、独学で渓流釣りに入門したので、未だにヘタクソです。
特に釣れるポイントを見定める選定眼が悪いようです。

フキノトウは、一番最初に楽しませてくれる山菜だからこそ、思い入れが強くなりますよね。
摘ませてくれてありがとう、春を感じさせてくれてありがとう、という感じです。
健康なのは、美味しい山菜と美しい渓魚を食べているからではないでしょうか!
Posted by saltpinesaltpine at 2015年03月19日 11:09
otoさん。こんにちは。

そういえば、otoさんのお父さまはスーパーアウトドアマンでしたね!
いいなー、そんなお父さん、本当に素敵ですね。
中学までお父様と山に入っていたという事は、お父さんっ子だったのですねー。
山で焚き火をして魚を食べると、美味しいだけじゃなくて、プラスアルファの喜びがありますよね!

あー、山菜の天ぷらが食べたくなってきた。
Posted by saltpinesaltpine at 2015年03月19日 11:15
*snow*さん。こんにちはー。

渓流釣りやってみるといいですよ!特に早春から初夏にかけては、本当に最高です!
キャンプ場の近くに流れている川って、結構釣れたりするみたいです。
キャンプと渓流釣りって、一緒に楽しめる遊びなのかもしれません。

筋肉もあるでしょうし、歩き方のコツみたいな経験の部分もあるのかも知れません。
弟が少し離れて一人で行動した時に不安を感じていたようで、一人で歩くのに慣れている私との精神構造の違いもあるようです。
Posted by saltpinesaltpine at 2015年03月19日 11:22
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