ナチュログ管理画面 ソロキャンプ ソロキャンプ 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2014年04月29日

山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

休みが取れたので、山へ遊びに行ってきました。
山菜も沢山採れて、イワナも2匹釣って、かなり満足しました。

2014年4月29日 宮城県某所



今日は天気も良く、お出かけ日和だ。
しかし、世間一般ではゴールデンウィーク入りする4月29日だが、私は連休ではなくただの1日の休みなので、ソロキャンプに出掛ける事も出来ない。
何は無くともストレスは溜まる。

山だ。
釣りでもしに行こう。
山なら山菜も採れるいい季節になっている筈だ。

オニギリや釣り道具やコッヘルなどをザックにつめ、車で現地に向かった。
キャンプ装備を持たずに山に向かうのなんて、いつぶりだろうか。
キャンプの場合、事前にキッチリと計画を立て、やる事を組み立ててから行動に移しているが、たまにはこのようにぶらりと山に向かうのも気分がいい。何より気楽だ。

そして、最近、私の精神にも不思議な変化があるように感じる。
以前は、渓流釣りに行く場合、必ず誰かと一緒でなければ行く気にならなかったが、ソロキャンプを始めてからは、結構一人でも山に入るのが気分的に平気になったのだ。
勿論、渓流釣りの場合、危険を考えるならば一人で行くのは全く褒められた事ではないのだが、それを踏まえた上でも「一人でもちょっと行ってみるか」という気分になるのだ。
これは精神的に成長したのかそれとも図太くなったのか良く解らないが、一人遊びに慣れてきた証拠だろう。

さて、今回の装備はこれだ。
ソロキャンプの時に使っていたグレゴリーのZ35に一式を詰め、安定性確保の為にトレッキングポールを1本持った。
ザックの中身は、てんから釣り道具一式、エサ釣り道具一式、山菜採取道具(ナイフ、ハサミ、スコップ)、ビニール袋、コッヘル、水筒、コッヘルなどだ。
いざザックに詰め込んでみると、ザックがブカブカだ。
ソロキャンプの時は、これが小さいザックで困ったものだったが、単なる山遊び用の道具だけを詰めると、こんなに大きすぎると感じる事になるとは思わなかった。
そして背負い心地だ。
バルトロ65を数回背負って慣れた後に、久しぶりにこのZ35を背負うとZ35の華奢さを感じた。それでも腰周りでグッと重さを支えてくれる構造は確かなものだ。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

今回も、メンテナンスが放棄されたような、こんな道を進んでいく。
ちなみに今回の場所は、以前ソロキャンプした場所とは違う所だ。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

私はスーパー山菜人だ。山菜がないかと目をギラつかせて歩く。
既に人が入ってしまっており、主要なタラノメの木が丸裸になってしまっている。人が入らなさそうな場所でも、人は見ているのだ。
そして、タラノメ採取の大きな暗黙のルールで、2番芽は残っていてもこれを採るような事はしてはならない。
それでも、先行の見落としによる採り漏れがあるようで、その漏れを摘んでいく。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429
タラノメは、木が結構高くても、木自体が柔らかいので、そっと曲げると採取する事が出来る。力加減が微妙なので、グッと曲げるような事はしてはならない。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429
どうやら、タラノメは今のタイミングが一番いい状態のようだ。
それにしてもでかい。
ああ、これはてんぷらにした時、口の中でゴリゴリの歯応えと、あの香りをありありと想像させる。
タラノメは山菜の王様と呼ばれるだけあって、非常に人気があるし、知名度も高い。それ故に、人の目に入ろうものなら必ず摘まれてしまっていて、結構採る機会がなかったりする。
その為、これだけ大きくて状態の良いものを採取出来ると、採取欲(?)が満たされる。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

少し歩くと、大きな砂防ダムに辿りつく。
この砂防ダムの下に、ほんの1m四方サイズの水溜りがあって、イワナとヤマメが釣れた事がある。
こんな水が僅かで、過酷な環境ですら、渓魚が生きている。本当に不思議だ。
そして砂防ダムというのは、本当に罪作りな建造物だ。
人間の生活が大事なのは解るが、極端な自然現象を回避する為に作られたこれが、長い自然の歴史を変えてしまう。
これは、魚達が一切遡行出来ない構造なのだ。
上流で卵を産める個体が居なくなれば、その沢は死ぬのである。
砂防ダムの上下は、釣りのポイントになる事は多いが、そんな事はどうでもいい。自然が継続していく事だけを望みたい。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

先に進む。
さっきの砂防ダムを越えると、源流チックになっていく。
水も多くなく、足首程度の深さの水に足を入れながら進んでいく。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429


さて、今回歩いている間に見つけた山菜や野草を紹介しよう。

ニョウサク(エゾニュウ)
ポキッと折って匂いを嗅ぐと、ウドのようないい匂いがする。
食べたことは無いが、食べられるらしい。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

フキ
どこにでも生えているが、渓流沿いのフキの味は本当に清清しい。
初春はフキノトウ、春~夏にかけてはフキそのものを楽しめる。
私は、香りを殺さない程度にさっと火を通した煮物が好きだ。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

ヨモギ
草団子などで使われる。てんぷらにしてもいい。山にも人里にも、どこにでも生えている。
どこにでもあるので、面白みの無い野草。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

ギシギシ
これも山にも人里にも生えている。ヨモギと同じく、どこにでもあるので、面白みの無い野草。
スイバやイタドリと同じような味がする。酸っぱいので、私は好きではない。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

ウルイ(オオバギボウシ)(?)
毒草のコバイケイソウに似ているので注意が必要だ。私は、以前オオバギボウシだと思って、コバイケイソウを山ほど摘んできて、家で毒草だと気づいた事がある。
この写真も本当にオオバギボウシかも怪しい。
素人に毛が生えた程度の私は採らないようにしている。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

ミズ(ウワバミソウ)
クセがなく食べやすい。おひたしなどで食べるとおいしい。悪い言い方をすると、山菜が持つ風味が殆どない。
根っこに近い赤い部分がネバネバしていて、ここの食感が良い。ハイシーズンになると沢山生えているので、いくらでも採れる。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

ゼンマイ
アクが強く下処理が面倒だが、非常に美味しい。処理をして天日干しにすると保存食にもなる。
大量に生えていれば摘むかもしれないが、大量に生えているのを見たことが無い。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

セリ(芹)
セリも山にも人里にも生えている。
香りが鮮烈で非常に美味しい。根っこまで香りが強くて、素晴らしい味がする。
東北人は結構思い入れのある食材で、私の大好きな山菜の一つ。今回もしっかり採取した。
山の清流で育った事を思いながら、セリのおひたしを食べると、清清しく清浄な気持ちになる。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

クレソン
オランダガラシ。日本の野草ではない。よくステーキなどの付け合せに出てくる。
ピリリとした香りを持っていて、生でもおいしい。サラダやおひたしで食べるのが一般的か。
渓流で生えているのは初めて見たので、摘んでみた。味が楽しみだ。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

美しい自然の山菜たちを眺めたり摘んだりしていると、心の澱が渓流に溶けていくようだ。


さぁ、今回のもう一つの目的、釣りだ。
釣りは、山に住む美しい生き物を傷つける罪深い遊びだ。それでも止められない。
人間も生き物だ。釣りや山菜採取という自然から何かを得る行為で、原始的な喜びを呼び起こされるのだと思う。
だから釣りは、人間の根っこにある原始的な喜びを刺激し、虜にするのだ。

小さな砂防ダムの下に着いた。
本当に不思議な事に、こんな小さな水溜りの下でイワナが釣れるのだ。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

こういう、狭くて小さくて周りが木や枝ばかりの場所では、竿を出すのは結構難しいものがある。
ましてやてんからで竿を振ったり、ルアーで誘ったり、というのはほぼ出来ないだろう。
こういう環境ではエサ釣りが強い。
竿の長さの三分の一程度の道糸にオモリと針をつける、チョウチン釣りという釣法で、障害を避けてピンポイントに仕掛けを投入する。

過酷な環境に生きているイワナは、本当に何でも貪欲に食う。
広い渓流に住むイワナの場合、川虫しか食べなかったり、ミミズでなければ駄目な時だったりがあるが、こういう環境のイワナは目の前にエサさえ来れば必ず食うのだ。
可哀想と思うかも知れないが、私と自然の勝負だ。釣らせて貰う。


やはり、仕掛け投入後、すぐ釣れた。
25cmといった所だ。
私が下手な所為で、釣り上げたとたん、針が外れてしまった。
イワナよ、申し訳ない。
それにしても、綺麗だ。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

もう一度だけ仕掛けを投入してみる。
同じ所で何度も釣るのは自然にダメージを残しそうで気になるが、2匹位ならいいだろう。
それにしても、一人で動画を撮りながら釣りをするというのは、かなり難易度が高い。カメラと竿とで、両方に気が行って、集中出来ないのだ。


今度は針も外れず、取り込みまで出来た。
こちらも25cm位だ。
ありがとう、イワナ。今夜、君に骨酒になって貰おう。命をありがとう。
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429

これで帰ろう。もう満足した。
山菜も採り、イワナも2匹釣れた。
やはり自然は美しい。
今が一番いい季節だ。
萌えたての緑、美味しい山菜、美しい渓魚達に感謝したい。


よし!今日はたらふくタラノメのテンプラだ!食うぞー!
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429




タグ :山遊び

同じカテゴリー(山遊び)の記事画像
山遊び 渓流釣りと山菜採りと天ぷらと 20150426
山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315
おまけ:5月6日のソロキャンプで見つけた山菜
同じカテゴリー(山遊び)の記事
 山遊び 渓流釣りと山菜採りと天ぷらと 20150426 (2015-04-27 10:30)
 山遊び 渓流釣り+焚き火=渓魚の塩焼き 20150315 (2015-03-16 19:20)
 おまけ:5月6日のソロキャンプで見つけた山菜 (2014-05-11 09:33)

この記事へのコメント
名取市に住んでるものです
私は貴方のBlogや考え方
拘り方が好きです
Posted by マークボラン at 2014年05月02日 19:51
マークボランさん。こんにちは。はじめまして。

ありがとうございます。
ご共感下さったとの事、本当に嬉しいです。
私も名取寄りの仙台なので、かなりお近くですね!
Posted by saltpinesaltpine at 2014年05月03日 08:11
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
山遊び 渓流釣り+山菜採取 20140429
    コメント(2)